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『1分理解』おすすめマネジメント系ビジネスフレームワーク一覧

ビジネスフレームワークとは?

ビジネスフレームワークとは、ビジネスシーンで役に立つメソッドや仕組み、枠組みの総称です。

その利用及び活用方法は、新たなアイデアを発想するとき、効果的なマーケティングを実施するとき、効率的な組織マネジメントを行うときなど、様々なビジネスシーンで用いることができます。

このビジネスフレームワークは、古くは紀元前から知られており、優れた先人たちにより見出され、時代とともに実用的な形に変化してきた実践的なメソッドです。

本記事では、ビジネスフレームワークを親しみを込めてビジフレと呼び、これらビジフレを、新たに知識として習得したい方、また、ご存じの方は、備忘録としてご活用頂ければと考えています。

つきましては、本記事では、ビジフレの概略やリマインドのキッカケとして活用しやすいよう、各ビジフレが1分程度で理解できるように構築したページになります。

また、ビジネスシーンに合わせ、活用しやすいように、「アイデア系」、「マネジメント系」、「マーケテイング系」、「共通スキル」に分類しております。

是非、ビジネスマンやビジネスウーマン、または、学生さんや主婦(夫)の方々に、ご活用頂けますと幸いです。

マネジメント系ビジネスフレームワーク(ビジフレ)

PDCA

PDCAとは、PDCAサイクルとも呼ばれ、ビジネスを遂行するために必要なステップを示したビジネスフレームワークです。PDCAとは、下記の頭文字をとったものです。

ビジネスを行う際には、PDCAを回すことで効果的・効率的に遂行することができます。PDCAの各々について記載します。

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OODA

OODAとは、OODAループとも呼ばれ、ビジネスを遂行するために必要なステップを示したビジネスフレームワークです。OODAとは、下記の頭文字をとったものです。

ビジネスを行う際には、OODAを回すことで効果的・効率的に遂行することができます。OODAの各々について記載します。

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SWOT

SWOTとは、SWOT分析とも呼ばれ、内部環境と外部環境を考慮して事業戦略を立てるためのビジネスフレームワークです。恐らく、ビジネス戦略のメソッドの中で最も知られているビジフレだと思います。

SWOT分析とは、下記の4つの項目から構成される言葉で、それぞれの頭文字からなる言葉です。

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上記のSWOT分析が終わりましたら、クロスSWOT分析へと移行して対策を考えます。

KT法/ケプナー・トリゴーメソッド

KT法/ケプナー・トリゴーメソッドとは、合理的(Rational)に分析や判断を行うプロセスを体系化したビジネスフレームワークです。

50年以上前に提唱されたメソッドですが、今もなお多くの企業で用いられています。社会心理学者のチャールズ・ケプナー氏と社会学者のベンジャミン・トリゴー氏の共著書である「ラショナル・マネジャー」で紹介されたメソッドであり、そのお二人の頭文字から命名されたビジフレになります。

その意思決定プロセスは下記の4つの思考パターンに基づいて行います。

状況把握と明確化・・・Situation Appraisal(現状分析)
原因と結果・・・Problem Analysis(課題分析)
選択する・・・Decision Analysis(決定分析)
将来の予測・・・Potential Problem Analysis(潜在的問題分析)


PM理論

PM理論とは、目指すべきリーダー像を示すためのビジネスフレームワークです。

PMとは、Performance(目標達成機能)とMaintenance(組織維持機能)を示しており、各々の機能の能力の高さの組み合わせで、そのリーダーの特性を示したものです。結論としては、PM typeと記されたフレームのリーダーを目指すべきということになります。

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ECRS(イクルス)

ECRSとは、業務カイゼンを図るための手順の優先順位を示すビジネスフレームワークです。読み方は「イクルス」と読み、下記の優先順位の頭文字から付けられています。

優先順位 1. Eliminate(削除)
優先順位 2. Combine(統合)
優先順位 3. Rearrange(置換)
優先順位 4. Simplify(簡素)


GROW

GROWとは、自発的に考えることができる部下を育成するための、ビジネスフレームワークです。基本的には、部下に対して質問形式で進めていくビジフレです。

GROWとは、Goal(目標)、Reality・Resource(現実・資源)、Options(選択肢)、Will(意志)の頭文字からなるビジフレであり、コーチングの代表的なメソッドになります。


PPM

PPMとは、Product Portfolio Management の頭文字からなるワードで、事業の選択と集中を図るためのビジネスフレームワークになります。

このポートフォリオでは横軸を相対的シェア、縦軸を市場成長率とした下図のようなマトリックスになります。そして、現在の事業はどの位置づけになるかを確認して、選択と集中の判断基準とします。

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STP

STPとは、Segmenting(市場分割)、Targeting(標的設定)、Positioning(立ち位置)の頭文字からなるビジネスフレームワークです。

Segmenting;市場を様々な角度から分析し、出来るだけ細かく分割することです。
Targeting;細分化された市場より、ターゲットとする顧客層を決めることです。
Positioniing;市場における競合他社に対して、自社の立ち位置を決めることです。
これらは、ビジネス戦略を決めるために初めに行うことであり、明確な需要を定め、それに対して独自の供給をすることで、市場における優位性を確立するための施策となります。

TOC(制約理論)

TOCとは、Theory of Conatraintsの略であり、現行のプロセスにおいて、どの工程が制約条件になっているのか、つまりはボトルネックになっているかの示し改善することで、全体最適に導くためのビジネスフレームワークです。

TOCは、工場などの製造プロセスや大きくはサプライチェーンマネジメント(SCM)として活用されているビジフレです。そして、全体的なスループット(利益)を向上させるために以下のステップで取組ます。

ステップ1:制約条件を特定する
ステップ2:制約条件を徹底活用する
ステップ3:ほかの全プロセスをその制約条件プロセスに従属させる
ステップ4:制約条件のプロセスを改善する
ステップ1’:新たな制約条件を探す

タックスマンモデル

タックスマンモデルとは、企業としての組織やプロジェクトのために集められたメンバーが、組織としてチームとして機能するためのステップを示したビジネスフレームワークです。

新規プロジェクトの為に集められたメンバーは、形成期(Forming)、混乱期(Storming)、統一期(Norming)、機能期(Performing)のステップを経てチームとなります。

・形成期(Forming):お互いの人となりを知るための時期
・混乱期(Storming):個人の本音・価値観を出し合い、すり合わせを行う
・統一期(Norming):各個人の役割が明らかになり、目的へのベクトルを揃える
・機能期(Performing):各個人が自身の役割に沿って、自律的に機能し目標を達成する

フォースフィールド分析

フォースフィールド分析とは、現存する課題を解決する時、新規プロジェクトを立ち上げる時などに、その目標達成のために働く力(Force field)を分析するためのビジネスフレームワークです。

何か変革を起こす際には、必ず推進力(Driving force)と抑止力(Restraining force)の2つの力が働きます。その力のベクトルを示し、推進力を強める方法は?、抑止力を弱める方法は?について協議し目標に近づける施策を考案します。

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ハーマンモデル

ハーマンモデルとは、各個人の利き脳を分析・解析し、カテゴライズします。そして、企業内の各部署への人材の適材適所を判断するためのビジネスフレームワークになります。

基本的には、利き脳は下図の4つに分類され、それぞれの利き脳に合った業務がある。

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CMMI

CMMIとは、Capability Maturity Model Integration(能力成熟度モデル統合)の略で、組織の成熟度を5段階で評価するビジネスフレームワークです。

その5段階を以下に示します。

レベル1:初期段階 場当たり的で、属人的な業務
レベル2:管理された 業務が計画的に実施され、管理されている 
レベル3:定義された プロセスが標準化され、個人に依存しない
レベル4:定量的に管理された 定量的な解析ができ、結果が予測可能である
レベル5:最適化している 定量的な解析に加えて、継続的な改善ができている

SMART

SMARTとは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Related(関連性)、Time-bound(期限設定)の頭文字からなる用語で、目標設定の為のビジネスフレームワークです。

ビジネスを行う上で、目標設定はとても重要ですが、その目標を設定する方法を示したのがこのSMARTです。

Specific(具体的)とは、売上100億円の達成だけでなく、既存事業Aでは50億、既存事業Bでは40億円、新規事業で10億円など、出来る限り具体的に設定する。

Measurable(測定可能)とは、先の売上のように数字での目的とします。経費を昨対比5%削減やクレーム件数10件以下などの数値目標を設定する。

Achievable(達成可能)とは、先の項目であげた経費を例にあげると、経費を昨対比50%削減では現実的ではないため、努力すれば達成可能なレベルの目標を設定する。

Related(関連性)とは、設定した目標が実際に自社のどの部分に関与するかを明確にする。売上増加や経費節減は、利益確保につながりステークホルダーの利益に繋がる。

Time-bound(期限設定)とは、設定した目標に期限を設けて、適切な時間軸で評価と再考を繰り返し、目標に対して取組む。

KPT

KPTとは、Keep(継続すること)、Problem(問題点)、Try(次に挑戦すること)の頭文字からな用語で、これまでの業務に振り返りを行い、今後の改善方法を設定するためのビジネスフレームワークです。

つまり、Keepは今後も続けますが、Problem(問題点)は今後はやめます。そして、Tryでは、新たな取組(改善案)を実施します。

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7S

7Sとは、自社の7つの経営資源を分析し、組織運営を考えるビジネスフレームワークで、SWOT分析と同じくらいビジネス戦略のフレームワークとして知られています。

7Sの7つの経営資源とは、Structure(構造)、Strategy(戦略)、System(システム)の3つのハードサイドの経営資源とSkill(スキル)、Style(スタイル)、Staff(人材)、Shared Value(価値観)の4つのソフトサイドの経営資源からなります。

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MVV

MVVとは、Mission(ミッション)、Vision(ビジョン)、Value(バリュー)の頭文字からなる用語で、企業の目的地を示し、組織のベクトルを合わせるためのビジネスフレームワークです。

ミッションとは企業として実現したいこと、ビジョンとは企業として在りたい姿をイメージし、バリューとは実現のために取組むべき行動指針を示します。つまりは、企業理念の構成要素となるので、マネジメントヒエラルキーの最上部に位置することになる概念です。


3M(スリーエム)

3Mとは、自社の経営資源を整理するためのビジネスフレームワークです。

つまり、企業の経営資源としてヒト(Man)、モノ(Material)、カネ(Money)があり、それらを効果的に活用することが企業戦略などのマネジメントにおいて重要です。

しかし、このビジフレは少し古い価値観であり、現代の価値観を加えるとヒトはHumanになり、経営資源としては技術(Technology)や情報(Information)、地政学(Geopolitics)などが含まれることが考えられます。

PRAM

PRAMとは、Planning(計画)、Relation(関連づくり)、Ageement(合意形成)、Maintenance(関係維持)の頭文字からなる用語で、交渉を円滑に進め合意に至るためのビジネスフレームワークです。

企業間で交渉を行う際には、利益相反の関係になってしまいますが、その関係を出来るだけ緩和し、最終的には両社にとってWin-Winのかたちでの合意に持っていく必要があります。

そこで、重要なのがこれら4つの項目になります。交渉のプロセスを予め計画し、お互いの関係性を構築し、合意形成を行います。しかし、そのあとで良好な関係を維持するための施策をとり、関係性の再構築を行います。このサイクルを繰り返すことで、より強固なビジネスパートナーとなります。

5S

5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字である5つのSからなる用語で、職場の環境を健全に保つ為に行うことを示したビジネスフレームワークです。

主には工場などの生産現場などでスローガンとして示されていますが、様々な職場でも意識するべきビジネス又は社会活動全般に通じるビジネスフレームワークです。

整理:仕分けを行い、いらないものを捨てる
整頓:決められたモノを決められた場所におく
清掃:掃除をして、綺麗にしておく
清潔:整理整頓清掃を常に維持する
躾:決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける







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