#6広報のHow - toに入るまでのマインドセット
こんにちは。寺田望です。
江角さんとこれまでいろいろなお話をしてきました。
この番組は、創業期間近もしくは操業して間もない方が聞いているのをイメージして、参考になるようなエッセンスを織り交ぜて、繋いでいきます。
今日は江角さんを1つのモデルにしながら、広報のHow-toに入るまでのマインドセットのお話を聞いていきます。
1.江角和沙さんが触れているメディア
寺田:
最初に質問しようと思います。
普段、いわゆるメディアといわれるもの(新聞、テレビ、ネットニュース、インフルエンサーさんのSNSなど)で、ご自分が触れているメディアにどんなものがあるか挙げてもらえますか。
江角さん:
ビジネス関連ではビジネスインサイダー、ニュースピックスみたいなところは常にチェックをしています。あとは最近、個人のSNSや、音声メディアもかなり有益なものが多いので、フォローしながら日々インプットしています。
寺田:
音声メディアでいうと、どんなアプリを使っていますか?
江角さん:
Voicy、スタンドFM、ポッドキャスト、スポティファイを全体的に使っていますね。
寺田:
耳のメディアは忙しい人にはおススメです。興味のある番組を、時間があるときに聞こうと思いますよね。
江角さん:
基本的に移動が多かったりするので、そのタイミングで聞いています。
寺田:
この番組(テラココ)も皆さんの耳に入って欲しいと思うのですが、
ビジネス系記事や、新聞は読みますか?
江角さん:
新聞は日経を登録はしていますが、全部を網羅して読むというよりは、自分に関連があるところをピックアップして読みます。
寺田:
テレビは観ている番組がありますか?
江角さん:
テレビはリアルタイムで見ることができないので、録画します。情熱大陸、ガイアの夜明け、セブンルールは観ています。あとは、話題となるドラマは必ず観るようしています。ストーリーの作り方がお客さまの深層心理を探るときの参考になります。
寺田:
観る視点もだんだん起業家寄りというか。自分の触れるものが何かしら自分のビジネスに活かせるのではないか、ということを常に考えているのですね。
江角さん:
そうですね。観る視点がマーケティング寄りであることに、今の話で気づきました。
2.メディアに載ることをイメージしたら
寺田:
ダラダラと時間を消費することもいいと思いますが、せっかくだったら見聞きするものが新しいひらめきにつながることを期待したい。世の中の人は今どんなことを求めて、それを発しているかっていうのも分かりますし。
上手にインプットされているのかな、と思う一方で、広報は、人磨きと自分とサービスをどのように知ってもらうか?ということだと思うのですが、今挙げたメディアに、江角さんのビジネスの記事が出ることをイメージしたことありますか?
江角さん:
それがあまりなくて、サービスが紹介されるときに「こうあるといいな」と妄想することはありますが、自分自身が今挙げたようなメディアに出ているかっていうと、あまり想像がつかない。
ちょっと完璧主義的な感じがあるかもしれませんが、「私なんて」って思ってしまう。まだ完成しきっていない、自分の中で煮詰まりきっていないことを発信するということに少し抵抗があるという感覚があったな、と気づきました。
寺田:
こちらからいうと、充分メディアで紹介されそうな感じがしますが、江角さんからすると、ビジネスインサイダーの記事を読んでいて、その中に自分の記事が載るとか、インタビュアーに自分が取材を受けることは想像もしなかった、というのは意外でした。
3.自分自身が前へ出ること
江角さん:
私は自己肯定がそこまで高くないと思いました。
表に出ることへのハードルが何であるかを深堀しないとはっきり言えないのですが、私が出るよりもサービスが出てほしいという想いが強くて、自分が一歩引いて、サービスのほうにライト当てて欲しいと思ってしまう傾向だな、っていうのに今改めて気づきました。
寺田:
そうですね。女性向けの創業スクールやビジネススクールでも、「自分を売れ!」「自分を出せ!」とプッシュされますよね。でも、そこの壁を破りきれなくて、もやもやしてしまうことも、悩みとしてありますよね。
江角さん:
そうですね。この番組の最初のほうでお話した「広報活動疲弊するな」って思った1つがそういうメッセージ。
「あなたを売りなさい。あなたという人にどういう魅力があるのか、きちんと伝えなさい」って言われるのですが、客観視が難しいのに、それだけではなくて「広報視点としてどうPRしていくのか」「どう尖らせるのか」というところも全部自分自身で構築しなくてはならないとなると、それは大変。
自分に向き合うことはそもそもしんどい部分も多い中で、それをやり続けるよりはサービスをつくりたいな、と。サービスづくりに逃げてしまうところがありました。
そんな「ちょっと広報しんどい」っていう時期があったことを思い出してきました。
寺田:
そうですね。サービスを知ってもらいたくて、自分は裏方で良いから、というのは分かる一方で、やはり得体の知れない人のサービスって初めての時は買えないし、興味を持てなかったりする。
その人がなぜそれをするのかに至ったか。
人は人のストーリーに共感したい生き物です。
これは「あなた自身が目立ちたい」と「有名になりたい」という気持ちではなく、「知らせたその先に新しい出会いあって、つながった企業さん、メディアさん、お客さんが教えてくれることを頼りに、さらに走り出してく」っていう、このマインドセットができるようになると、走りやすくなるのかもしれないですね。
江角さんと話していて、これは創業期の女性の起業家さん、ビジネスパーソンさんにお伝えしたいなって思った点でもあります。
江角さんは、具体的にこんなメディアに載ってみたいとか、こんな風な取り上げ方されたら嬉しいなって、あったりするんですか、って最初に聞いたときに、あんまりイメージなくて、雑誌もあまり読まないし、っておっしゃっていました。
いつも触れてるメディアをただ傍観者としているのはとってももったいないのかな、と思うときに、第3者である私たちが、こんな風になったらいいな、っていう夢を一度語ってみましょうか。
江角さんは、どんなメディアに出たり、どんな編集者さんとつながれたらいいなっていうのを語ってもらっていいですか。
4.憧れの雑誌・編集者
江角さん:
私も自分自身がどういう生活動線の中でやっているのか改めて振り返って、そこに載っている感覚がないな、と思ったのですが、編集長をされていた方々の書籍を読んだ中で、すごく興味を持って、お話ししてみたいと思った方が2人いらっしゃいます。
雲の上の存在ですけど、暮らしの手帳の編集長をされていた松浦弥太郎さんと、「ほぼ日」の糸井重里さん。
この2人の書かれる言葉、文章、語る物語がすごく好きで、こういう方々と一緒にお話しもしてみたいし、こういう方々が手掛けているメディアに載りたいっていう想いがでてきました。
「暮らしの手帳」「ほぼ日」。あとは少し経路が違いますが「& Premium(アンドプレミアム)」とかに載るとしたら、と考えるとすごくイメージが湧いてモチベーションが上がることに気づきました。
寺田:
そこに引き寄せられるという奇跡を起こすには、「夢は語らなければ」と脳にインプットすることからですね。
未来像を描きながら「自分のサービスが、イメージする媒体と仲良くできるか」「媒体の読者層と手をつなぐにはどんな風に高めていったらいいのだろうか、深めていったらいいんだろうか」と考えることが、一つの指針になると思います。
それが決して見果てぬ夢ではない、ビックマウスではないと私は感じていて、その夢すらも叶えられるような気がしているので、そんな現在地を聞けて良かったです。
もし聞いている方の中で自分に壁やハードルがあったとしても、「自分なんて」と思わず、「こんな編集部に知ってもらえたら嬉しいな」「こんなメディアとつながれたら自分のビジネスがもっと磨かれるだろうな」っていうところを考えながら聞いてみていただきたいと思いました。
◆次はより具体的な次のサービスリリースに向けた自分のタグ付け、広報の3つのタグ付けについてお話していきたいと思います。
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