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米国のTPP復帰を望む日本。しかし待つしかなさそうだ。-wsj

WASHINGTON—China’s rising military might may top the agenda when President Biden and Japanese Prime Minister Yoshihide Suga meet Friday, but the two leaders also have unfinished business to resolve on the trade front.

ワシントン -- 中国の軍事的台頭は、バイデン大統領の菅義偉首相の16日の最優先課題になるだろうが、両国は貿易問題でも解決すべき課題を抱えている。

resolve on:~について解決する

※may:助動詞mightが前にあるのでこのmayは不要か?

unfinished business:未解決の課題


The U.S. and Japan are at odds over the future of the Trans-Pacific Partnership, or TPP, a regional trade bloc to fend off Chinese competition that the U.S. has abandoned and Japan now champions.

日本と米国はTPP(環太平洋経済連携協定)への行方をめぐり、対立した立場をとっている。中国の競争に対抗するためのこの地域的貿易ブロックで、アメリカは離脱し、日本は現在、推進役となっている。

at odds over:~のことで対立して[反目して]

Biden administration officials have made clear the U.S. wouldn’t return to the pact anytime soon as they undertake a comprehensive review of the trade policies they inherited from Mr. Trump and focus on strengthening the domestic economy.

バイデン政権の高官は、トランプ元大統領から引き継いだ貿易政策を包括的な見直しを行い、国内経済の強化を行う中で、すぐに協定にもどることはないと明言している。

WSJより抜粋

MYレビュー

2015年当時、TPPはオバマ前大統領の目玉政策だった。世界の国内総生産の約4割、貿易量の約4分の1をカバーする自由貿易圏を作る試みで、米国主導の自由主義的な枠組みを構築しようとしたはずだ。当時、日本は考え抜いた挙句、ようやく遅れて参加した。

しかしトランプ政権は詳細な考察をすることなく、国内的な支持を得るために前政権の政策を覆し、離脱、現在に至っている。今、米国はトランプ政権で近視眼的になった政策を再度見直し、当初の目的をレビューすべき時だと思う。菅政権も、中国の軍事的台頭への対抗措置だけではなく、経済的措置の必要性もこの経済圏をもってできることを強調すべきではなかろうか。

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