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朝食と疾病リスクの関係について

 11月21日は映画 『ロッキー』(Rocky)が全米公開された1976年11月21日を記念して制定された「ロッキーの日」 です。不朽の名作であり、数多くの名場面がありますが、その1つに無名のボクサー時代の朝のルーティーンがあります。まだ薄暗い早朝に起床したロッキーは、生卵5つをコップに割り入れ、一気に飲み干してからロードワークに出かけます。お金に不自由ながら栄養補給は欠かせないため、苦渋の選択をしたという印象的なワンシーンです。
 さて、私たちの朝食についても 「パン派・ごはん派」 だけでなく、さまざまな志向や事情があります。今回は朝食と疾病リスクに関する情報をお届けします。

〔1〕 朝食の頻度と疾病リスクについて

 45~74歳で心臓病のない日本人82,772人を朝食の摂取頻度に応じて4つのグループに分け、疾病のリスクを調査したコホート研究があります。朝食を毎日食べる人に比べて、週に2回以下の人は脳卒中の発症リスクが18 %、心臓病の発症リスクが14 %、統計的に有意に増加しました。
 この研究以外にも、朝食を食べない習慣が生活習慣病発症のリスクを増加させるという報告がいくつかあります。1日の中でバランスよく食事をとることが健康の秘訣と言えそうです。

 【参考文献】 Kubota Y., et al. (2016). Association of Breakfast Intake with Incident Stroke and Coronary Heart Disease. The Japan Public Health Center-Based Study. Stroke. 47(2), 477-481.

  図1 朝食の摂取頻度と疾病リスク  

〔2〕 朝食の有無と生体リズムについて

 朝の起き抜け、どうも食欲がなくてご飯が美味しくない、ということは間々ありますが、朝食抜きは生体リズムの観点でも問題です。内分泌系の生体リズムは、空腹(絶食)ー満腹(食事)ー空腹(絶食)のサイクルの影響も大きく受けています。朝食はブレイク(やめる)ファスト(飢餓の状態)の言葉が示すように、三度の食事の中でまさに絶食の後に取る最初の食事です。つまり、睡眠中に下がった体温を上げ、脳にたっぷりのエネルギーを供給して、頭も体もはっきりと目覚めさせることが一番の目的です。朝食を取ることは、絶食―食事ー絶食のリズムにメリハリをつけることができて有効です。
 一方、朝食を抜くことは、ガソリン抜きで車を走らせているようなものですから、繰り返すうちに様々な問題が起こって当然でしょう。炭水化物(体内で脳のエネルギー源のブドウ糖に変換される)をはじめ、脂肪、タンパク質の三大栄養素を朝食できちんと取っておくことが、何よりも大事なことと思われます。

 【参考資料】 雪印乳業株式会社健康生活研究所 『百歳現役を目指す 運動と食べ方のサイエンス』 91-92, 婦人生活社.

〔3〕 食習慣のアンバランスを補う機能性食品素材について

 理想的な食事の内容やタイミングが難しいのは、忙しい現代人の宿命かもしれません。このような場合、健康成分を手軽に補えるサプリメントが有効です。生活習慣病の発症リスクを低減する可能性がある機能性食品素材をご紹介します。次の ▶ 印のリンクから弊社のホームページをご参照ください。

(1) 血糖値サポート
 ① 
▶ ブルーベリー葉エキス末
 
200以上あるブルーベリーの品種から、特に高い機能性のある品種を選定し、葉の収穫を目的に栽培して原料に使用しています。マウスを用いた試験により、グルコース投与時と空腹時、いずれの血糖値も低減することを確認しました。

 ② ▶ グァバフェノン
 
中央アメリカ原産のフルーツ 「グァバ」 は、葉にも多くのポリフェノールを含んでいます。弊社はグァバの葉からポリフェノールを抽出し粉末化することに成功しました。当素材を投与したラットに血糖値低下作用が認められました。

 ③ ▶ ギムネマシルベスタエキス末ーH
 
東南アジアに自生する 「ギムネマシルベスタ」 の葉に含まれるギムネマ酸には、腸管における糖の吸収抑制作用があることが知られており、古くから糖尿病の治療に用いられてきました。

(2) ダイエット、メタボ対策
 
① ▶ 宮崎産にがうり果汁末
 
ニガウリは様々な有効成分を含むことが知られている健康野菜です。弊社は脂質代謝改善効果と血糖値上昇抑制効果を確認しました。夏野菜のニガウリは、この時期の青果売り場では入手困難です。ぜひ当素材で一年中、健康効果をご利用ください。

 ② ▶ UKOGIN(エゾウコギエキス末)
 
世界四大ニンジンのひとつ 「エゾウコギ」 の抽出エキスを使いやすい粉末にしました。当素材は体内の 「代謝マスタースイッチ」 と 「肥満抑制スイッチ」 をONにして、ダイエットに役立つ効果があることがわかりました。

 ③ ▶ DC-15菌エキス末(納豆菌発酵物)
 
納豆菌の一種である 「DC-15菌」 による発酵物は、αーグルコシダーゼ阻害機能を持ち、糖分の吸収を抑えるためダイエット効果があることがわかりました(図2)。

図2 DC-15菌エキス末によるダイエット効果
          (対象:BMI 25~30程度の20歳から64歳の成人男女17名)

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