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小雪が舞う中での作業分析は辛い!

あなたの身の回りでも、工事作業が行われているのを見ることがあると思います。そこで気になるのは、工事作業をしている人だけでなく、それを見ている人や待っている人が現場にいること。

仕事がら、そんな現場を見て、
「もっと少ない人数で工事ってできるんじゃないのかなぁ?」
「もっと短い時間で工事って終わるんじゃないのかなぁ?」
と思うこともちらほら。

そこで、作業効率向上のコンサルティングで北海道の工事会社にお伺いしていたことの話なのですが、まず最初に工事作業をしている人たちの作業分析をするために、時間観測をすることにしました。

「時間観測」とは、製造業の工場で、作業者に向けて カメラを設置して一日の作業を録画する。
その録画データを見ながら
・何時何分何秒~何秒:○○の作業実施
・何時何分何秒~何秒:移動
・・・
というように、その作業者の作業内容と作業時間を計測して、作業をしている時間と作業をしていない時間を調べたり、どの作業に何分の時間を使っているかを調べたりして、ムダ時間を減らす活動につなげるための分析です。

製造業であれば、工場の中で作業をするので、屋内で時間観測するのですが、工事会社なので、作業場所は屋外になります。
私がお伺いした場所は北海道でしたが、北海道は、雪が積もったら工事はできませんので、だいたい夏から雪が積もるまでの間に工事を行わないといけません。

私がお伺いしたのが12月初旬。ちょうど雪が降り始める頃でした。

工事会社の人たちからは「下着は重ね着してきてね」と言われ、ドカジャンと防寒ズボンを借りて使い捨てカイロをポケットに入れ、手袋と防寒靴はいて、完全防備でコンサルタント数名でビデオカメラ3台持って工事場所に向かったのです。

時間観測をすることにしたのは、広大な畑が広がる中で行われる工事で、冷たいなんて言えないぐらい寒い風が吹きすさぶ中。
安全上、工事している近くには行けず、ちょっと離れたところにカメラを設置して撮影することに。

工事している作業者は作業をするために動いているのですが、我々 撮影隊は動くことはありません。
ただただ じっと撮影を続けます。

もう、津々と寒さが染みてくるし、そうこうしているうちに、雪まで降ってきて‥‥。
小雪が舞う中での作業分析はホントに辛い!

半日の工事でしたが、工事作業者のみなさんには頭が下がる思いをした時間でした。

みなさん、”コンサルタントって何してるんだ”とお思いでしょうが、そんなこともしているんです。

ちなみに、分析結果はどうだったかですが、その工事を指揮してた工事長さんは超ベテランで、作業手順と作業者の使い方がむちゃくちゃ上手かったんです。いわゆる「工事管理」のエキスパートだったので、作業をしていない時間はトータルで5%以下でした。

スゴイ!


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