計画を立てることの意味!
ものごとを進めるときに、計画を立ててから始めるという方が多いと思います。
製造業の企業でも、販売計画や生産計画、物流計画など、さまざまな計画が作られます。
生産という切り口で言うと、計画的に進めることで、ムダがなくて、効率よく生産することができるので、必ず、計画が作成され、計画に基づいて調達や生産、移動の指示が出されます。
つまり、計画は各現場や工程の指示を出す元の情報となります。
しかし、計画にはもう一つの側面があります。
計画通りに進まなかったとき、つまり、計画よりも遅れてしまったときや計画よりも早く完了したとき、なぜ遅れてしまったのか、なぜ早く完了してしまったのか、原因を追究して改善しなければなりません。
身近な例で言うと、もしあなたが3つの作業を8時間で終わらせないといけないとき、時間通りに終わるように、一つ一つの作業に
一つ目の作業⇒2時間
二つ目の作業⇒3時間
三つ目の作業⇒3時間
というように、時間を割り振ると思います。
ところが、計画を立てても計画通りに進まないことが続くと、
「どうせ計画通りに行かないから、計画なんて立てても意味がない」
と思うことがありませんか。
そうであっても、計画を立てることにはちゃんと意味があるのです。
それは、基準となる『物差し』です。
ある作業に2時間40分かかったときに、もし計画を立ててなかったら、時間がかかり過ぎたのか、時間よりも早く終わったのか、分からないですよね。
そうなると、2時間40分という数字は何も意味を為さなくなってしまいます。
ところが、もし作業をする前に、10時から12時の2時間でやると計画を立てたとしたら、2時間という時間が『物差し』になるので、2時間40分は時間のかけ過ぎだと分かり、なぜ40分も余分に時間がかかったのかと考え、作業を見直したり基準となる時間を見直したりするきっかけになります。
時間通りに行かないから「どうせ計画を立ててもしょうがない」ではなくて、時間通りに行かないからこそ計画を立てることに意味がある。
あなたも、今日一日の作業の計画を立ててみませんか。
何か気づくことがありますよ。
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