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アイデアは盗まれたところで大きな問題ではない

「せっかく思いついた会心のアイデアを誰かに話して盗まれたら。。。」
このような事を思ったことがある人は多いのではないでしょうか?

私も昔は同じように思ったことがあります。しかし、実際に社会人歴10年以上で色々な会社で働いてきた感想を述べると、アイデアは盗まれたところで問題ないし、思いついた会心のアイデアは過去・現在を通じてみると既に10人以上も気づいているものです。

なぜ、アイデアは盗まれても問題ないと言い切れるのか。なぜなら、そのアイデアを元にこの現実世界に生み出す事の方が圧倒的に困難が伴うからです。

あなたが今、どんなアイデアを思いついているかは分かりません。しかし、そのアイデアはあなた以外にも思いついている人は必ずいます。更に、あなたのアイデアよりも確実に優れたアイデアであり、世界中の人が知っていて、そのアイデアが生み出されたら莫大な財産が築けると分かっていながら、未だ誰一人として生み出せていないアイデアが存在していると断言できます。

そのアイデアとは何か?

例えば、『どこでもドア』『タケコプター』『タイムマシン』などドラえもん道具のほとんどは、この世に生み出すことが出来れば、その瞬間にAppleだろうと、Amazonだろうと、Googleだろうと、TOYOTAだろうと、比較できないほどの財産を築けるでしょう。

「ドラえもん道具なんて、漫画の世界の話で非現実だ」

という批判の声を挙げる人もいるのではないでしょうか。

はい、全くもってその通りです。現時点では漫画の中での話であり、非現実のアイデアです。なぜ非現実なのか?それは、誰にも現実に作り上げることが出来ていないからです。

あなたのアイデアは、おそらくドラえもん道具に比べたら作り上げる事が出来るレベルのモノだと思います。ですが、ドラえもん道具に比べたら、アイデア自体は抽象度が高い状態のため、アイデアが漏れたところで他人があなたの思っているものと全く同じものを作り上げることは出来ないでしょう。

もし具体的なレベルまで落とし込まれたアイデアであっても、実際に流行らせる為には途方も無い苦労や困難が付いて回ります。そのアイデアを本気で実現させるという想いがない人なら、作り上げる事までは出来てもそこで終わり。広めることまでエネルギーが継続しないので、作られているが誰にも知られていないモノで終わります。つまり『誰にも知られないモノ=この世に存在していないモノ』です。

アイデアとは、頭の中にしかない状態では本人以外には価値がありません。
アイデアには、『この世に生み出すこと自体が困難なもの』と『広め浸透させていくことが困難なもの』の2パターンあります。

どちらの場合でも、重要であり守らなければならないものは、この世界に生み出す為の方法論と行動力であって、アイデアそのものではありません。

アイデアだけしか持っていない状態なら、むしろ発信し続けて方法論を持っている人を引き寄せるためにアイデアをどんどん発信していくべきです。

だから、アイデアは盗まれても問題ありません。

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