見出し画像

やりたくないことリストを作ろう

今回書く記事は、「やりたいことリスト」とは逆の「やりたくことないリスト」を作ろうという話です。
「やりたいことリストを作ろう」という話はよく聞くと思いますが、個人的には自分にとってやりたいことを知ること以上に、『やりたくないこと』を明確にしておくことの方が大事だと思っています。

「やりたくないことをやらなければいけない」
これほどストレスが溜まることはありません。「やってみたらやりたくないことだった」ということを避けるためにも、ぜひ『やりたくないことリスト』を作ってみて欲しいと思います。

やりたくないことリストの作り方

まずは素直に「やりたくない」と思うことを自由に書き出してみてください。例えば、

・働きたくない
・貧乏な生活はしたくない
・独身のままで一生を終えたくない
・長時間労働はしたくない
・朝早く起きたくない

なんて感じで、どんどん書き出していきましょう。
「『働きたくない』なんて自分はどんなにダメな人間なんだろう」とか考えてはダメです。ここでやっていることは、自分の心の中にある素直な正直な感情を書き出す作業なので。

ペンが止まったら、書き出したものを一つずつ見ていきましょう。

例えば、「働きたくない」。
働くことをやめた場合、自分の人生にどういった影響が起きるのかを考えます。現状、お金を得ている手段が労働のみだった場合は、働かなくなればお金を得る手段がなくなります。お金がなければ家賃も払えず、食費もなくなり、といった生活を送ることになります。

そんな生活を送ることになれば、恋人や奥さんから愛想を尽かされて独り身になる可能性もあるでしょう。その代わりに得られるものは、起きたい時に起きて、行きたい場所に行けて(電車賃などはないでしょうから徒歩になりますが)、寝たい時に寝てといった生活です。

『貧乏な生活をしたくない』というリストの場合は、どういった生活が貧乏な生活に当たるのかを具体的に考えてみます。

例えば、住む家は風呂なし六畳一間で築60年の木造アパート。月々の手取り収入は12万円で、食費は月々3万円で、趣味に使えるお金は一銭もない、貯金など夢のまた夢といった生活なのか。

それとも、会社から3駅くらいの距離で、駅から徒歩2分くらいの家で、風呂トイレ別で2部屋くらいあって、週に一度は食べたいものを食べられて、将来のために投資資金として月5万円くらいは確保できるくらいの生活なのか。

貧乏という定義は、人によって全く異なるので自分にとって我慢できる最低限の生活水準がどれくらいなのかを理解することが大事です。

『独身のままで一生を終えたくない』というリストであれば、その理由がなぜなのかを知ることも大事ですし、どんな人でも結婚さえ出来れば良いのか?それとも、こんな相手と結婚するくらいなら独身の方が良いのか?といったことも考えてみてください。

書き出したリストの全てを検証し終わったら

書き出したリストの中には、トレードオフの関係となっているものがあると思います。

例えば、『働きたくない』と『貧乏な生活はしたくない』

月収10万円程度での生活でも許容できる場合であり、今の仕事がどうしても嫌で嫌で辞めたくて仕方ない場合。月収10万円の生活でも良いのだから、今の仕事をスパッとやめて、あまりストレスのない仕事を探せば、あなたにとってやりたくないことをやらずに済む生活を送れるようになります。

今の収入程度の生活が許容範囲ギリギリであるならば、『働からずに貧乏になる』生活と、『働くけど貧乏ではない』生活のどちらが、自分にとって我慢できるのかを考えて、選択する。
もしくは、『今と同じ程度の収入を稼げる他職場に転職する』か、『労働収入ではない収入源を確保する手段を作り上げる』かといった選択肢も出てくるでしょう。

このように、トレードオフ関係になっているリストがあった場合は、どちらかを選択しなければならないか、新しい選択肢を用意するのか、どちらのリストもやらずに済む選択肢をとるのかを判断する必要があります。

さいごに

自分にとってやりたくないことが何なのかを理解することで、将来の選択肢が広がります。

自分にとって『やりたくないこと』が明確になっていれば、それ以外のことは『やりたいこと』ではないかもしれないけれど、絶対に避けたいやりたくないことではない、もしくは『やりたくないことをやらずに済むための準備』のため、そこまでストレスない人生を送ることが出来るようになると思います。

そして、このやりたくないことリストは、年齢や生活環境、周囲の状況が変われば自然と変わっていくものになるので、四半期ごとや半年ごと、一年ごとなど定期的に実施することをオススメします。

人間の感情は移ろいやすいものです。小学生時代の将来の夢と中学生時代の将来の夢、社会人になってからの将来の理想が常に一緒ではないことが、移ろいやすさを証明しているでしょう。

リストの検証作業が一人では上手くできないという場合は、キャリアのプロに相談してみる、先輩に相談してみる、親兄弟に相談してみるなど、第三者を巻き込んでみてください。ただ、巻き込む相手は誰でも良い訳ではありません。(人生経験が豊富な第三者を巻き込むことをオススメします。)

友人や家族、社会からどう見られるかを考えて、動けない人もいると思いますが、時代や環境によって価値観も常識も変わります。自分自身にとって価値を感じないこと、やりたくないことを無理やり行い続けて、心身の健康や若さという貴重な時間を失わないようにして欲しいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?