キャリアウーマンに襲い掛かった 誰にも言えない体調不良
「いやいや それ私もやし・・・」
とある夕食後の会話である
珍しくパートナーが落ち込んでいた
新規事業部に移動になり、ほぼ毎日在宅ワークのパートナー
事業内容の詳細は知らないが、何だか「ダイバーシティ」とか「ジェンダーレス」とかそんな会話を、いつもミーティングで話している
中心的なメンバーに50代の女性がいた
唯一の女性メンバーでもあった
家族の介護をしながらも、仕事も真面目にこなし、何もわからないおじさん相手に、チームをまとめてきたそうだ。
そんな彼女が、ある資格取得テストの申し込みを忘れ、受験ができなかったそうだ。
すべてが完璧な彼女
今までそのようなミスはなかったらしい
メンバーはみな彼女を攻めることもなく、「また次に」と言ったらしい
が、かなり取り乱してしまったらしい。
その後、彼女は休職に入った。理由は「体調不良」
マイペースなパートナーは「俺も忘れてたのに」
「いやいや、あなたの『忘れていた』のはいつもだから」
と私は笑って返したが。。。。
パートナーが落ち込んでいたのは、なぜ休職する前に誰も気がつかなかったのか
女性の50代と言えば、程度のさはあるものの、更年期症状が現れやすい時期である
体の不調、メンタルの問題、記憶力の低下
今までできていたことが、突然前ぶれもなくできなくなってしまう
しかも、周囲に理解もしてもらえず、仕事ができる人ほど期待値に見合う努力をし、無理をし続ける
今までまったく更年期のことを意識して生きてこなかったパートナーでも
新規事業で取り組んでいる、女性の働き方、ライフサイクルによる体調変化
を学んでいるうちに少しは理解してきたようだ
「気が付いただけでもえらいやん。
でもそれって私がずっと取り組んでいることやってんよ。
もっと詳しく教えてあげようか」
「いらんわ」
例え仕事上であっても、男性が女性の体の変化を理解し、思いやりを持つことは大事である。
女性の健康経営講師をしていると、名目上取り組んでいる企業様もおられる
ヘルスリテラシーは、売上にすぐに反映することではないだろうが、男女、年齢にかかわらず、互いの心と体の変化を知っておくことは、相互理解が高まり、コミュニケーションが深まって、無駄ないざこざが起こらないのではないだろうか
互いに気づかされた中秋の名月 満月の夜であった
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