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なんでも券

昨日は母の日。
自分が小さい時からなんだか ワクワクした日だった。

 お母さんに いつもありがと!と言えるし
 「あら~あんやとね」と言って貰えるしすごくハッピーな日。

 お母さんには毎年なにかしらのギフトを送っていた。

それは手書きの似顔絵なのか 手紙なのか。
はたまた そのへんの草花の花束なのか
使われないしやらない「なんでも券」なのか。

肩もみ100分や皿洗い10枚、卵焼き(卵5個分)とかね?
そんなふうに種類別ななんでも券を渡したこともあった。

1度も使われなかった気がするし、最初の3日間くらいはどれ使う?はよ使って!?と催促もしていた笑

なんでも券のわりに不便な券だった気がする笑

そんな母の日。
わたしはカーネーションを自分のお金で買って渡したことが生前なかった気がする。折り紙やそういうのはあったとは思うけど、今は記憶にない。

亡くなってから毎年お墓にカーネーションを母の日に持っていく。

行きつけの花屋さんも 初めはあっ。という顔をしていたが今は、この時期になると

カーネーションと菊の花とかすみ草を手早くまとめてくれて素敵なリボンも付けてくれる。

かれこれ考えたら20年近く続けている。

私の誕生日と母の日と母の命日だけはお墓がすこしだけお花で賑やかになる。それをぼーっと見つめるのが私なり結構好きな時間である。


今年は少し早めに渡しにいった。
ぼーっと見ていると なんでも券 のことを思い出した。

あの中で当時は考えず ギャグとして書いた券があった。
なぜ覚えているかというと、姉にすごく笑われたから。

「そばにいる券(話を聞く42ふん)」

 いまもし、この券を使ってくれたら何を聞けたのかな。
ビヨン酢の話や私の私生活の話かな?
それとも、腰が痛いたらどこかしらものい話なのかな
 それとも親父の話なのか…
なんならあんたには迷惑たくさんかかったやわとかそんななつかしい話なのか

聞きたくても聞けないのはなんだかやっぱり寂しいな

おかん
きっと私は聞くより話したいことがたくさんあるから、次に会える母の日は「そばにいる券(話を聞かせる∞ふん)」を渡したい。

そして ありがとうとかわいいリボンをつけたカーネーションを渡したい。そして、おかんのあんやとね。と嬉しそうな顔がみたい。

 

そんなこと思いながら揺れる花を見てた。




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