状態句 004 | 四行詩
思い出の粒をただ数えながら、昨日までの声を思い出せずにいる
明日は何色?そう唱えながら、今日の絵の具の臭いを許せずにいる
あともう少しと分かっていながら、指先の柔らかさを取り戻せずにいる
それぞれの祈りを噛み締めながら、こうして朝まで静寂を守っている
思い出の粒をただ数えながら、昨日までの声を思い出せずにいる
明日は何色?そう唱えながら、今日の絵の具の臭いを許せずにいる
あともう少しと分かっていながら、指先の柔らかさを取り戻せずにいる
それぞれの祈りを噛み締めながら、こうして朝まで静寂を守っている