#382 冬の福岡旅(7)~対馬を大縦断~
対馬からおはようございます!本日は対馬の端から端まで大移動していきます。
時刻は8時過ぎ。帰りのフェリーが15時半前に出るので、対馬に滞在できるのはたったの7時間しかありません!かなりカツカツなスケジュールになりますが、時間の許す限り対馬を満喫できたらと思います。
まずは宿近くにある大船越瀬戸を見物。
さて、ここからの行程ですが、対馬をひたすら北上していきまして、およそ65km先にある対馬北部の比田勝地区を目指します。道中には様々なスポットがありますので、色々立ち寄れたらなと思っています。
最初に立ち寄ったのは、竜宮伝説が残る和多都美神社です。本殿正面の5つの鳥居のうち2つは、海中にそびえ、潮の干満により、その様相を変え、遠く神話の時代を偲ばせる神秘的な雰囲気を漂わせています。
境内に一角には「身代わり鳥居」なるものがありました。こちらの鳥居は数年前の台風で倒壊したもので、この鳥居が身代わりとなって台風から対馬を守ったとされ、ここに祀られているそうです。
お次は対馬を代表する絶景スポットとして知られる烏帽子岳展望所へ。NHKの人気番組『ブラタモリ』にも登場しています!
ここのところ天気がイマイチでしたが、ここに来て久々に日の光を拝むことができました(笑)。
対馬有する長崎県は、日本一海岸線が長い都道府県と知られ、あの北海道をも上回ります。(ただし、北方領土を除いた場合に限ります。)
長崎県自体の面積はそこまで大きくはありませんが、対馬や壱岐、五島列島をはじめとした離島の存在、さらにはそれぞれの島でリアス海岸が発達していることが、海岸線を長くしている要因として挙げられます。
この展望台からの景色は、まさに対馬がリアス海岸から成り立っていることがよくわかると言っても過言ではありませんね!(笑)。
さらに北上しまして、続いては海神神社へ。こちらが対馬國一之宮にあたる神社です。
参拝者は私以外には誰もいませんでしたが、由緒ある佇まいで一之宮らしい雰囲気が漂っていました。
対馬のだいぶ北側までやってきました。さてお次は対馬野生生物保護センターへ。こちらでは対馬の生態系が学べるほか、島内で保護されたツシマヤマネコを見ることができます。
ツシマヤマネコの愛くるしい姿に癒されてきました(笑)。
ツシマヤマネコは国内では対馬にのみ生息する希少な動物で、国の天然記念物にも指定されています。国内に生息するヤマネコとしては、他にはイリオモテヤマネコがいますが、いずれも近年生息数が減少しており、絶滅の危機に瀕しています。
かつては対馬全域にいたツシマヤマネコですが、近年は対馬南部では殆ど見られなくなりました。また、ツシマヤマネコの交通事故も定期的に発生していますので、対馬での運転には十分お気を付けください!
続きましては、異国の見える丘展望台へ。その名の通り、天気が良ければ韓国がはっきり見える展望台です。本日はあいにくの雨という事で、残念ながら韓国の姿を肉眼で捉えることは叶いませんでした…。
前回、対馬は九州本土よりも韓国の方が距離的に近いとご紹介しました。実際に韓国語のラジオなんかも聴こえましたもんね。
そして今回は昨日よりも韓国に近い場所にいるだけあって、なんと携帯の電波も韓国のものが入ってきております(笑)。
話のネタとしては非常に面白いかもしれませんが、場合によっては海外料金を請求されるケースがあるので十分ご注意を(笑)。私のスマホ画面にも海外プランのご案内がSMSに表示されましたが、追加課金せずに済みました。
時刻は11時半を迎えました。寄り道しながら対馬を北上すること3時間半。ようやく対馬北部の玄関口・比田勝地区に到着です。
比田勝港は九州本土と韓国・釜山を結ぶ国際航路の中継地点となっており、港周辺も韓国っぽい雰囲気が漂います。
コロナ前は韓国から一番近い日本ということで、対馬には多くの韓国人観光客が来ていたようですが、コロナ禍になるとすっかり人がいなくなり、比田勝港周辺は閑古鳥が鳴いています。
そろそろお腹が空いてきたので、お昼にしましょう!本日は対馬名物「とんちゃん」をいただきます。
「とんちゃん」は醤油、味噌などをベースにした甘辛の焼肉ダレに漬けこんだ豚肉を、キャベツやもやしなどの野菜と一緒に焼いた料理です。戦後間もなく上対馬で在日韓国人により広められたのがルーツと言われています。
甘辛のタレが白米と相性抜群ということで、どんどんご飯が進みます(笑)。
腹も満たされたことですし、ここからは対馬を一気に南下して、フェリーが出る厳原港を目指します!
だいぶ長くなってしまったので続きは次回にしたいと思います。
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