#362 秋の富山ひとり旅(3)~朝から絶景尽くし~
高岡の快活クラブからおはようございます!
時刻は早朝5時ということで、まだ夜明け前です。こんなに朝早く起きたのにはちゃんと理由があるのです…。
夜明け前の市街地を歩いて向かったのは、JR越中中川駅。ここから列車に乗って氷見方面へと向かいます。
高岡駅からの始発列車がやってきました!
列車に乗り込むと、徐々に空が明けてきました。本日は見事な快晴です!これはとっても期待できそう…。
越中中川駅から列車に乗って向かったのは、雨晴駅という駅です。
雨晴駅で降りた目的は、ずばり雨晴海岸からの日の出です!今朝は見事な快晴という事で、絶景が拝めることはほぼ確定しています(笑)。
それでは、雨晴海岸の絶景をしばしご堪能くださいませ…。
海岸からの朝日は格別でしたが、駅のホームから望む朝日もまた格別でした!
ここ雨晴海岸はヨルシカの『ただ君に晴れ』のMVの舞台にもなっていますので、ヨルシカファン必見です!
いや~、早起きした甲斐がありましたね。間違いなく過去一綺麗な朝日を拝むことができました!それでは改めまして、2日目も張り切っていきましょ~。
高岡市内の観光はまたのちほどするとしまして、まずはカーシェアを借りて高岡周辺の市町村を巡ります。
高岡から30分ほど車を走らせ、小矢部市にやってきました。小矢部市内には当時の市長の発案によって、西洋のメルヘンチックな公共施設が数多く建てられました。今回はその中のいくつかを回ってみようと思います。
田園の中に建つ洋風建築の数々は、小矢部市のシンボル的存在となっています。しかしその一方で、公共施設の再編に伴う取り壊しも進められており、これらの風景は徐々に見納めとなっていくかもしれません。ですので、メルヘン建築巡りがしたい方はお早目に~(笑)。
これにて、(986)富山県小矢部市、制覇!
続きましては、お隣にある砺波市へ。砺波といえばチューリップが有名ですが、残念ながら季節が真逆です…。しかし、それだけではありません!
砺波と言えば、砺波平野。そして砺波平野と言えば、散居村!地理の教科書ではお馴染みですね。
通常、日本の集落はある程度密集して形成されるのですが、この辺りの集落は広い平野の中に家屋が散らばって建てられています。これを散居村と呼んでおり、中でも砺波平野の散居村は日本最大の規模を誇ります。
今回は近くの展望台から砺波平野の散居村を一望したいと思います!
平野に点在する点々は、すべて家屋とその周りを取り囲む屋敷林(カイニョ)です。その大規模さがよく見て取れますね。
展望台には無料の双眼鏡があったので、拡大して散居村を見てみましょ~。
砺波平野に散居村が見られるようになった背景としては、それぞれの農家が自分の周りの土地を開拓して米作りを行ってきたことに由来します。農地が自分の家の周りにあることは、扇状地上での田植え後の朝夕の水の管理、施肥などの管理、刈り取ったあとの稲の運搬など、日常の農作業をするためにはとても効率の良いことでした。
また、砺波平野の散居村の特徴としては、それぞれの家の周りに屋敷林をめぐらせてきたことです。この地方では屋敷林は「カイニョ」と呼ばれ、冬の冷たい季節風や吹雪、夏の日差しなどから家や人々の暮しを守ってくれました。スギの落ち葉や枝木などは毎日の炊事や風呂焚きの大切な燃料として利用されました。またスギやケヤキ、タケ等は家を新築する際の建材や様々な生活道具の用材としても利用されました。
このように昔の散居村の人々は、自分の家の周りの農地を耕して米や野菜を作って生活し、日常生活に必要な資材を屋敷林から調達するという、きわめて自給自足に近い生活を送ってきました。
地理学を専攻する者として、砺波平野の散村は是非とも訪れたかった場所だったので、大変満足です!ちなみに展望台に行かずとも、近くの高速道路や新幹線の車窓からも散居村の風景を見ることができますので、近くを通ったら是非見てみてくださいね(笑)。
これにて、(987)富山県砺波市、制覇!
さあ、このあとは再び高岡駅に戻って町ぶらです!
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