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部屋の中での迷子対策と新たに出てきた追い越し問題

仕舞でも迷子になっていたので、先週は部屋に舞台を作ってみた。

舞台といってもなんということはない。
A4の紙にペンで「地謡前」、「大小前」、「常座」などと書いて床に置くだけである。今週は「角柱」も加えた。

これでようやく始めたところに帰れるようになった。


苦戦していた扇かざしについても解決策が見つかった。

どうやら私は全然違うことをやっていたようだ。
扇かざしは手首を回すのではなく、指で扇を手繰り寄せているのだということがわかった。気づくのが遅すぎる。先日からこの練習だけやっていたので筋肉痛になったけれど、何となくそれらしくなってきたような気がする。次のお稽古で、成果をみてもらおう。

「それは女性の動きではありません」

動くたびに言われる。

くやしいのだが、先生のおっしゃることはあたっている。
足をかけるときに少し足を浮かせていたからだ。

改めて舞台の映像を見ていると皆さん地面に足がぴたっとくっついている。当たり前だが軸もぶれない。そんなわけで、もう少し床と仲良くなることにしようと思う。左右にいくときも、もっと地面にくっついている感覚を持って動かなければならない。一歩一歩の意味が重いはずである。

などと思いながら練習をしていたら、先生が仕舞の音源を送ってくださった。
よし、これに合わせて舞うのだ! と、はりきって動き始めたら私が先に舞い終わり、先生の音源はまだ続いている。どうもおかしい。

いや、おかしいのではなく、単に私が追い越して先に一人でゴールしてしまっているだけなのだ。

なるほど、お稽古のときは先生が私に合わせてくださっているわけで、本来は私がもっとちゃんと聴いて合わせないといけないのだということがわかった。またこれも気づくのが遅い。

そういうわけで、迷子と扇かざしの次は追い越さないようにする練習が増えた。


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