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ポートレートカメラマンの表現 -SIDE びわ- | PORTRAIT STYLE


はじめに

今回はカメラマン友達のキョジンさんとのコラボ企画です!

キービジュアル

「僕たちが撮る光と影」
フォギーフィルタで印象的な光での画作りをする自分と、光の当たらない影を印象的に使いこなすキョジンさんとを対比して、企画タイトルを決めました。

同じモデルで、光・影、広角・望遠など同一テーマをどのように撮影するかを見比べる企画となります。

モデル紹介

モデルは加藤歩さん。
キョジンさんが撮っていた写真から魅力を知って、自分も撮影会に行くようになりました。

役者さんでもあり、多彩な表現、世界観に入り込める力があり、表現についてプロフェッショナルでこちらが意図したものを理解し形にできる素晴らしいモデルさんです。

※上記のリンクも自分の写真です笑

光と影

自分とキョジンさんの写真のわかりやすい違いを説明すると、光と影(暗面)の使い方があると思っています。

まずは自分の写真から

びわ 光


Nikon ZF
Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
SS 1/250  ISO 100 F3.5 14mm(21mm)

自分の場合は光と構図から絵作りをしています。
印象的になるような光、構図を選んで、その後、モデルさんに構図にあうように表現をしてもらっている流れです。

この写真の場合、右上から入る光と、赤い絨毯をいかしたお写真にしたく、
地面すれすれから撮る構図になりました。赤に対比される窓の外の緑は偶然ですがいい光景になりました。

基本的に使うのはズームレンズで、最近はこのお写真のように水平を外して斜めにして動きを作る見せ方をすることが多いです。

あとは意識しているのは空間の立体感、今回は地面すれすれからガラス窓とその向こうの木を使って気持ちの良い箱庭を作るようなイメージをもって撮っています。

続いて、自分が影を意識して撮ったお写真です。

びわ 影

Nikon ZF
Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
SS 1/1000  ISO 100 F3.5 11mm(16mm)

影について意識はしたものの、光で絵作りをしている感は否めないですね笑

画面の黒い部分を活かすように、広角レンズを使い印象的になる対角に木の梁を配置する構図にしました。
その梁の先に、光とモデルさんがいることで暗い空間の中でも印象的な見え方になった気がします。

次は、キョジンさんの撮った光を活かしたお写真

キョジンさん光

SONY ILCE-7RM5
FE 50mm F1.4 ZA
SS 1/125  ISO 2000 F2.5 50mm

自然光の光を活かした、髪の光のグラデーションが美しいです。
光の演出もちょうどよく、画面全体に目がいくバランスではないかなと思います。
逆光なのに、目に光がちゃんと入っているのも素晴らしいですね!

キョジンさん 影

SONY ILCE-7RM5
FE 50mm F1.4 ZA
SS 1/250  ISO 320 F4 50mm


画面の暗い面の使い方が非常に上手いです。
画面に力強さを与えてくれる素晴らしい見せ方だと思います。

自分が光から絵作りするのとは違って、光も自然にシーンの一要素として収まっているのが上品で美しいですね✨✨

そして、このお写真は単焦点のようです。ズームと単焦点、絵としての違い以上に、カメラマンとしての意識が変わるな、と最近感じています。

単焦点だと、即座に構図を変更できないため、今の構図で決定的なシーンを生みだすために、モデルさんとのコミュニケーションや、光の使い方など引き出すような意識になっている気がします。
一方、ズームレンズはすぐに構図を調整できるため、演出を考えて表現するような見せ方になっているのではないかと感じています。

望遠と広角

続いての比較は望遠と広角、使い方によって大きく表現が変わるレンズについて表現を比較していきたいと思います。

びわ 望遠

Nikon ZF
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
SS 1/125  ISO 100 F3.2 70mm

望遠といっても 70mmの方に合わせていますが、圧縮効果がうまくでて迫力がある絵になってくれたと思います。
あとは、このレンズはかなり解像度が高く高級感ある写りをしてくれるので表情を見せたい時などに頼ってます。
後、これも画作りはきれいな光をどう見せるか?から入りました。

フィルターとしてフォギーフィルターを使用しています。
順光の場合は、光が増幅され、髪の艶や淡いボケ感もでるため雰囲気が抜群に出てくれます。

びわ 広角

Nikon ZF
Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
SS 1/125  ISO 100 F3.5 13mm(19mm)

広角の写真はこちらを選びました。
この写真は、「上下反転もお題としてどう?」というキョジンさんの提案により撮ったものです笑
写真をバリアングルで撮って、上下反転しました。碁石を白黒おいているのも反転をイメージしてのものです。

自分は割と広角気味で撮ることが多く、レンズの歪みにくいところを使って背景も色々と入れられたかなと思います。
あと、これはフラッシュも直あてで使っています。

キョジンさん望遠

SONY  ILCE-7M4
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
SS 1/400  ISO 100 F3.5 74mm

キョジンさんが使う望遠はこちら。
立体感のある空間描写と前身を入れた構図が力強く美しいです✨✨
カメラの位置も迫力のあるように若干低い位置にあると見られて、写真としての完成度を上げていると思います。

加えて、標識と、モデルの歩さんのポージングの関係性が面白いな〜とも感じました。

キョジンさん 広角

SONY  ILCE-7M4
E 20-40mm F2.8 A062
SS 1/400  ISO 250 F4.5 23mm

自分が選ぶキョジンさんの広角はこちら。
広角は、その場所、空間を切り取るようなレンズだとおもうので、スタジオの魅力的な空間を切り取っているこちらのお写真を選びました。

自分は割と広角らしい、斜めや斜線などを強調した写真を撮りがちですがキョジンさんはまた違った見せ方をしているのが面白いです。

写真に文字をいれる

次のお題は写真に文字をいれるというものです。
余白をあらかじめ作って、ストーリー性がある写真を撮ることがポイントです。

びわ 文字

Nikon ZF
Sigma 18-35mm F1.8 DC HSM | A
SS 1/250  ISO 100 F2 26mm(39mm)

こちらは表情が素敵で、大きく育った木とともに物語がイメージできたので選んでみました。
マイホームの宣伝用のポスターのイメージですかね笑

フォギーによる印象的な光の使い方が、ポスター映えしそうな気がします。

キョジンさん文字

SONY  ILCE-7M4
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
SS 1/250  ISO 100 F4.5 70mm

キョジンさんのお写真。ポエムを追加して文字を入れたのはびわの方です笑

何気ない瞬間を見つけて、それを写真として形にしている。写真の魅力が詰まったかのような素敵なお写真ですね〜✨✨
2人でだからこそ生まれた、ポートレートの魅力の詰まったお写真だと思います!

ストーリーフォト

最後にお互いが描く、ストーリー性のあるワンシーンのお写真を選んでみました。

びわ ストーリー

Nikon ZF
Sigma 18-35mm F1.8 DC HSM | A
SS 1/500  ISO 100 F2 19mm

朝、家の前の玄関でのワンシーン。
柔らかい表情で、誰に向けた笑顔なのか気になる雰囲気がありますね。

この写真も、自分の場合は光の演出をベースとして、お家前の玄関での印象的なシーンを撮るという方向性で撮影しました。
ポージングはお任せですが、加藤歩さんはレンズの画角やカメラの位置、ちょっとしたコミュニケーションから素晴らしい表現をしてくれるのでいつも助かっています✨✨

キョジンさん ストーリー

SONY ILCE-7RM5
FE 50mm F1.4 ZA
SS 1/160  ISO 250 F4 50mm

こちらも玄関のシーンですが、また違った視点が非常に面白いです。
出かける前のシーンを上手く捉えた、客観的なストーリーを感じさせるお写真。
この場所の存在、思い出をそのまま形に残したお写真が素晴らしいです✨✨

まとめ

今回はキョジンさんとのコラボ企画とのことで、お互いの表現を見比べて個性や手法を分析してみました!

見比べてみると
・光と影の使い方
・水平の使い方
・モデルさんとのコミュニケーション
が、わかりやすく違っている感じがしますね。

思想としては、自分が演出から始まって写真を撮っている感じがして、キョジンさんはモデルさんやストーリー性から写真を作っているのではないか?(これは直接聞いたわけではないですが)
と感じました!

比較してみるとより一層自分を見つめ直せていいですね〜!
また、カメラマンごとの個性や思想を掘り下げるのも面白いと感じました!
時間がある時に再びやってみたいと思います〜!

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