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この時期ならでは。松川のテイクアウト

和食の中で私的には1,2を争う松川。最高の素材と向き合った、澄んでクリアーな味わいがドンピシャの好み。

英国一家日本を食べるのマイケル・ブース氏もどうしても行きたくて、でもツテがなくてなかなか行けなかったという(最終的に行けたのかは不明)松川。

紹介制で、予約もなかなか取れないので、いつも訪問の際は、必ず次の予約を入れることにしている。カウンター席で金曜日の夜を指定しているので、予約はだいたい2シーズンくらい先になり、訪問は年1回。

今回の予約は5月の半ば。花山椒の季節!と楽しみにしていたのだが、緊急事態宣言は解除されずに、お店から、キャンセルの電話がきた。涙。

もちろん、次の予約をお願いし、(また先の秋になってしまった)Facebook投稿で知人があげていたテイクアウトについて伺ってみると、やっているとのこと!

オンライン飲み・テイクアウトグルメ仲間に聞いてみたら、みんな頼みたいとのことで、これまた松川のテイクアウトでオンライン飲みが決まった。

赤のベンツのウーバーSちゃんがみんなの分をピックアップしてくれ、うちに2段重のお弁当が届いた。

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お吸い物と名物の水羊羹もついている!

御献立は以下の通り。

<壱の重>
甘海老キャビア
鮑軟煮
毛蟹
車海老煮
半生このこ焼
玉子焼
帆立丸
菜の花
こごみ
小鯛笹漬
なます
焼板
庄内麩
ます付焼
おこぜ焼
牛肉花山椒
とうもろこし

油揚げ
小芋
どんこ
ぜんまい

なす
<弐の重>
竹の子ご飯
明太子おにぎり
穴子ちらし寿司
蟹身蒸 生木耳のお吸い物
水羊羹

派手さはないが、なます、蕗が魔法のようにおいしい。鰊の硬さも硬すぎず、柔らか過ぎず、味付けも上品でとてもよい。お椀は出汁を自分であたためて真薯に注ぐ形。松川の出汁が家でも飲めて、至福。

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いつもお店では、最初にシャンパーニュ、あとはお任せで日本酒を合わせているのだが、今回はすべてワインで通してみた。

最高の素材や料理の格にあわせて、シャンパーニュはSavartのL'anne 2013。ピノノワールが多めなので、そこまで酸もつよくなく、旨味もあって和食に合う。

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牛肉花山椒にはBourgogneのピノノワール Vincent Legou 2017を。この造り手、3世代に渡りDRCに勤めていたそう。果実味も強くなかなか妖艶な感じなのだが、綺麗でエレガント。

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日本酒代わりに日本のワインも合わせてみた。Sogga pere et fils Obuse winery Sauvignon Blanc 2019。ちょっとグリ(灰色)がかった色合いからもなんとなく甲州のような感じ。軽やかでスルスル飲めて、主に弐の重と一緒にいただいた。いつも白米をお替りいただいていたので、松川のごはんだったらこの量でも残さずピロリ。

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デザートの水羊羹はいつものとろけそうな触感。とけるかとけないかの絶妙の柔らかさの名物水羊羹も家で体験できるなんて感動(テイクアウトしたらすぐに冷蔵庫に入れましょう)。

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オンライン飲みもいつもは時間を決めてサクッと切り上げるのに、この日は6時半から10時過ぎまでゆっくりお食事を堪能した。もはや、テイクアウトの域を完全に超えている。

一緒に楽しんだテイクアウト仲間の中には、初松川体験だった方もいて、みんなお店に行きたい熱が高まったよう。

お重という空間の中の完成された世界観を味わえて、とてもいい経験ができたのだが、やっぱりあの素敵な空間の中で、松川さんのお話を伺いながらお料理をいただきたい。。。

秋の訪問は絶対に叶いますように。



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