こちらあみ子を観た

最近は、観たかった映画たちに向き合っている。
ウィッカーマン、ゆれる人形、ペルシャンレッスン、
観る前から惹かれたものたちは自然と期待を裏切らないでくれることが多い。
昨日は意味もなく眠れなかった。
生まれて初めての、一睡もしない夜だった。
そのまま仕事をし、帰宅後の14時から18時までの4時間眠った。

何時間も眠っていた気がしたが全くそんなことはなく、起きた時にはしんどさも消えフワフワした頭で「こちらあみ子」を思い出した。
変な子のお話し といった端的な情報のみで関心を抱いていた映画。
配信アプリでヒットしてくれたので、ご飯が炊きあがるまでは観るかと軽い気持ちでタップした。



観終わると「観たい映画を観れた達成感」と「観た映画が増えていく満足感」が強く、その後サプライズで彼氏が家に上がってきてくれたおかげもあり、あみ子の時間を強く意識してはいなかった。
布団に入り自分の寝不足を改めて感じた後、手を繋ぎながら眠りに入った彼氏の隣で目を瞑る。

あみ子、虫が嫌いになってるじゃない。

トランシーバーはずっとお兄ちゃんが持ってくれてたんだよ。

おばけの正体も、死んだ赤ちゃんは弟じゃなかったと気づいた瞬間も、のりくんに殴られた後も、その一つ一つがあみ子の遠い未来を変えていくのかな。

のりくんの苗字、今まで知ろうとすら思わなかった自分に、なんでが浮かんだのかな。

そういえば坊主、優しいな。
素足はいじめの象徴でも自由の象徴でもあると、嫌味なく真っ直ぐに言えるのは君だけだよ。

お母さん、お兄ちゃん、お父さん、苦しいね。
あみ子、苦しいね。

ずっとあのあみ子の時間が頭にいる。
寝れない理由を映画の振り返りになすりつけてる訳ではないのに。
流石にもう眠たいから、明日もう一度観たいと思う。

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