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改名という方法で、その座を奪われた…ちょっと残念な菓子の話。

いきなりですが、皆さん「サバラン」をご存知ですか?

お菓子屋さんで、こんな感じに並んでます。

「サバラン」 写真はWikipediaよりお借りしました

あれ〜!?
いつも、通りすがりのお店で見てるのとは、何か違う…。

ペコちゃんで有名なお菓子屋さんでは、
丸い筒型の格好で、金色のフイルムに包まれて、
はい!たっぷりクリームが詰まってますょ〜的に、
テッペンに生地の帽子を乗せた姿をしています。

素敵〜❤️
でも、お酒を使った、言わば「大人スイーツ」です。

気になる方はオシャレなphotoが見られますので、
詳しくは一度「サバラン」で、検索してみて下さい。

ということで今日は
「きっと〝サバラン〟だったはず」なのに、
後から来たのに追い越され…どころか、
改名という方法で、その座を奪われた、
残念感たっぷりの、日本ではほぼ無名な大人スイーツ。
〝ババ〟の話。

そもそも〝ババ〟こそが〝サバラン〟だったのです。
ん?
つまりは、今〝サバラン〟と呼ばれている菓子は、以前は〝ババ〟でした。

〝ババ〟の歴史は18世紀初頭まで遡るのですが、
1850年代、時の美食家 ブリオ=サバランに敬意を表して〝サバラン〟と改名することに。
以降、現在に至るまで〝サバラン〟と呼ばれています。

と言うことで、実は〝ババ〟は〝サバラン〟だったのです。
いゃ違う!
〝サバラン〟は〝ババ〟だったのです。
紛らわしくて、もうど〜でも良くなってしまった😆 

名前の変化…って、もはや これは進化?
お菓子の進化論みたいだわ!

じゃナゼ、今なお〝ババ〟も〝サバラン〟も共に現存しているの?
改名したのだから〝サバラン〟だけが生き残る…で、良いんじゃない?

それが…歴史と共に歩む洋菓子の世界のこと。
そう簡単に切って捨てるようには、なりません。

「ババ」 写真はWikipediaよりお借りしています。

で、Bitteもまた、久しぶりに〝ババ〟を再開予定です。
久しぶりですね〜昨年夏以来ですかね〜?

当店では、
ブリオッシュを、添加物不使用のオレンジリキュールをベースにしたシロップに数日間浸し込んで、風味を浸透させてから、お出ししています。

なお、当店は木製ショーケースにつき、生クリームなどのデコレーションはありません。

シロップの染み込んだ生地と滲み出るシロップごと、
ジュワジュワ〜っと、お楽しみ頂けることと思います。

シロップに溺れませんように❗️

近日再開のお知らせでした。

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