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覚書:来週からのCOVID-19罹患(疑い)患者さんを1次医療圏単位でやりくりする具体的な提案

いつもとは全然違う種類のNOTEです。めちゃ具体的なストラテジーについて、全国のプライマリ・ケア従事者の方に対して発するメッセージなので、医療者以外の方はスルーするか「ふーん」くらいでお読みくださいね。

 今の東京の現状を見ていると、「病院に来る前までにスクリーニングする」「プライマリ・ケアのレベルでスクリーニングし、その10%くらいが病院に来る」ような仕組みをJPCA中心に全国規模で作ってしまいませんか?できますよ。

 構造の基本は「PCナース/PC医と当事者とのテレビ面接」および「1次医療圏単位でのルーティン検査ユニット(ドライブスルー的なやつ)」を構築させることです。以下ざっくり手順。

1 具合が悪い人が発生したら一次医療圏の「発熱相談センター」に電話 → ここでもう「構造化予診」を完了する。構造化予診の質問項目は20項目程度で、たぶん5分くらいで完了。これはPCナースか行政職がおこなう。構造化予診は点数化する仕組みになっており、ある点数以下なら「様子見て」それ以上なら「検査センター予約するね」

↓ ここで100人が30人に絞られる

2 地域の検査センターでは画一的に検査。採血+尿+胸部X線+スワブ採取。スワブはFLUやアデノも含めまず採取してしまい、PCR出すかどうかは後で判断。PPEは都度着脱せず手袋のみ都度着脱。これはPCナースがやる。PCRは除きその他は2時間で検査結果が出るので、「1」の構造化予診と「2」の検査結果をセットでJPCA登録医に配分して送る。この時SpO2と呼吸回数とgeneral appearanceをチェックし、ヤバければ病院に

↓ 3人PC医が登録してもらえれば1人のPC医あたり患者10名にテレビ面接で可能 30人中このレベルで病院に行くのは1-2名

3 テレビ面接の時間を当日予約設定。PC医は一人20分(休憩含め)の枠でテレビ面接開始。朝8:00-11:00くらいで検体採取すると12:00-15:20の3時間で20分X10人でさばく。大体29人中病院に行かないといけない人は3人くらい。たぶん。ちなみにPCレベルでは身体診察はしない。すなわち患者と生身では会わない。

↓ ここで29人中3人が紹介状とともに病院へ

4 病院では3人中2人は入院することを前提に診療開始。あとは「病院フロー」のステージ。残りの帰るかホテルに行く1人については病院からPCに引き継ぎ

こんな流れだと思います。

もう明後日くらいからは1次医療圏で一日100人対処しないといけないので、プライマリ・ケア専門家の方はとにかく早く地域の行政巻き込んで上のような流れを作ってしまいませんか?

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