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2022ー23 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第3節 フランクフルトvsトッテナム 備忘録記事

フランクフルト0-0トッテナム

得点者(TOT)
なし

得点者(SGE)
なし

両チームのフォーメーション

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ハイライト

 ここまで1勝1敗同士の対決となったこの試合。リーグ戦でアーセナルとの大一番に敗れたトッテナムは、フランクフルトのホームに乗り込んでの一戦となった。

 この試合もグループステージでの直近2試合と同じように3-4-2-1のミラーゲームとなった。というかグループDは全チーム3-4-2-1使いという奇跡。

 という訳でトッテナムのビルドアップもマルセイユ戦やスポルティング戦とほぼ変わらない。CHの一角が落ちて後ろを4枚にしながら、どうやって相手をズラすかという勝負である。

 フランクフルトもボールを持った際はどうやって相手をズラすかを探っていた。そこで出口になっていたのは、CHのローデが大外のレーンに流れて呼吸をする形。そこでトッテナムのCHが釣れれば横パスでソウに届けて広い方に持って行く流れである。

 それが上手く攻撃の形となったのが18分のシーン。トッテナムの中盤がスライドしきれない所に立った鎌田がソウからボールを引き取り、背後に走るクナウフにスルーパスを届けた。

 対するトッテナムも上手く攻撃を組み立てたいが前線で起点を作れない場面を見られた。ケインに対しては長谷場が奮闘を見せていたし、リシャルリソンの所はヌディカがフィジカルで圧勝していた。ヌディカめっちゃ良い選手。

 それでも25分にビッグチャンスが訪れる。前線3枚の連携からゴール前に折り返すも走り込んできたケインに合わなかった。ここで横パスをワンタッチで裏に出す崩しの形が非常に良かっただけに悔やまれるシーンとなった。

 この試合でトッテナムが良かったのはゆっくりとしたパス回しからワンタッチの楔を入れてテンポに変化をつけていた部分。短調なボール回しにならずに、攻撃のスイッチを入れる縦パスが入った時はチャンスになりかけるシーンは多かった。その際はケインが長谷部を背負えてたり、前線で起点を作れていたのが大きな理由だっただろう。

 それでも両者得点を奪えず。前半は0-0で折り返す。

 後半の序盤に流れを掴んだのはホームのフランクフルト。60分には鎌田がプレッシングのスイッチを入れてローデがボールを奪うと、最後はフリーになっていたリンドストロームがシュートを放つが枠を外れた。

 そんな前から捕まえに来るフランクフルトに対しトッテナムはビルドアップからプレッシングを回避できるシーンが多かった。CHのローデがアンカー気味になるベンタンクールに出て行くため、ソウの脇が空くケースが多かった。ここを出口にしつつボールを動かすことは出来ていたと思う。

 しかし、肝心なフィニッシュワークが良く無かった。上手く相手を剥がして前進をしてもリシャルリソンがクロスを入れるのはあんまり美味しくは無い。こういう場面を見ているとクルゼフスキの重要性を感じた。

 71分にはブライアン ヒルが登場。クルゼフスキと似たようなタスクをこなそうとするが、如何せんフィジカルの面で太刀打ち出来ず得意な左足が輝く場面は無かった。

 試合は両チーム最後まで精細を欠き0-0のスコアレスドローで終わった。

雑感

 グループステージ3試合が終わり1勝1分1敗の2位となった。アウェイゲームを2試合消化したことを考えればまずまずの成績では無いだろうか。

 正直このフランクフルトを見ている感じだと、ホームゲームで再戦する時は是が非でも勝ちたいところ。決めきる所をちゃんと決めきれれば普通に勝てた相手だったと思う。

 前線の連携面や崩しのパターンが増えつつあるのは嬉しい収穫ではある。それでもラストパスの質がかなり雑だったように感じた。こういう時にしっかり味方が決められるようなボールを出せるクルゼフスキって凄いんだなと再確認した。あわよくば自分で決められるしね。

 フランクフルトの目線で言えば2人の日本人の活躍は素晴らしかったと思う。特に長谷部はケインやリシャルリソンに対して見事な対応を見せていた。流石のケインもイラつきを隠せなかったのは程には良く対応していたと思う。

 ここからCLはホームでの連戦になるため、最後のアウェイマルセイユ戦までにはグループステージの突破を決めておきたいところだ。

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