「片づけない子どもにイライラする」問題、どう片づける？

これはある朝の我が家の洗面台。
高３次女が出かけた後の光景です。

使ったものは出しっぱなし、ドライヤーかヘアアイロンも大抵出ています。

私はプロの収納プランナーなので、細かいものの多い洗面室も分類して収納し、ワンツーアクションで出して、戻してが出来るようになっています。

それでも、こうです！！苦笑

「分かります！我が家もそうです！」
「何回言っても子どもが片づけない！！」
と、イライラしている方も多いでしょうか。
私だって、イライラする時がもちろんあるのでよく分かります。

普段、私がどう考え、何をしているかをお話ししてみようかと思います。
と言っても、子どもが魔法のように片づけられるようになる方法。
ではありません。
ガッカリしちゃった方、もう少しお付き合い下さい。

はて？何のために片づけるのだろう？

こんな話を聞いたことがあります。

息子さんのパートナーさんが、ピチーーーっと片付いてないと気に入らない人だそうで、旦那様や子供達がちょっとものを出しっぱなしにするだけで、「なんで！片づけて！！」と、イライラプンプンと怒るのだそうです。
家は新築で綺麗で気持ちがいい。はず。
なのに、いつもみんな緊張していて落ち着かないのだと。

それを聞いて私も胸が痛くなりました。
そして思いました。
この彼女は、なんのために片づけているのかと。

そこで暮らす家族全員が、笑顔で安らぎ、活力を得て、また明日から元気で頑張れる。そんなエネルギーチャージの場所が、家だったらいいなと私は思います。

おかえり、お休み、おはよう、行ってらっしゃい
を普通に繰り返す日常は、当たり前ではないのだと思うのです。
いつ終わりになるか分からない、奇跡のような毎日を私たちは繰り返しているのだと。

ここから先を読んでも、出しっぱなし星人は変わらない可能性が高いです。
でも、あなたのイライラはほんの少し減るかもしれません。
あなたに少しでも楽になってもらえれば、こんなに嬉しいことはありません。

「子どもが片づけない！」とあなたがイライラする時、思い出していただければ嬉しい、それだけの話です。

子どもが出しっぱなし星人になる２つの理由

もちろん私も、「出したものを戻してくれると嬉しい」と娘たちに伝えています。（大学生の長女ももれなく、出しっぱなし星人です）

彼女たちも分かっています。
片付けの基本ロジックも、片付いた空間の心地よさも。
だから、やる時もあるんです。
でも、大抵、出ています。

片付く仕組みも出来ているのに、これはどういうことなのか？を知りたくて、「どうしてこうなるの？」と彼女たちに聞くと、

「分かってるけど忙しいとどうしてもそうなる、ママごめんね～」だそうです。笑

確かに忙しいのは理解できます。
私だって、急いでいるときは「後で戻そう」と思いますから。

もうひとつ、私が見つけた「娘たちが片づけない理由」は、この家が、自分の管理する家ではないからです。親の管理下にある空間だから、所有の意識が低いのではなかろうか。という理由です。

こんな彼女たちですが、メイクをして自分を綺麗に「整え」ています。
これは、自分の身体が、ほかの誰も管理の手が及ばない、自分だけのものだから。ではないかと考えてみました。
極端な話かもしれませんが。

だから、彼女たちがこの家を巣立ち、自分の管理する空間で暮らすようになったら、使ったヘアオイルを戻すようになるかもしれないなぁと思うのです。でも、そうならなかったとしても、別に構わないのです。私の家じゃないし、私の人生じゃないので。

ちなみに、私は彼女たちの個室は、片づけません。
「手伝って」と言われれば、喜んで手伝います。

サニタリー（洗面室）は共有の空間なので、目に余ると私がササっと片づけてしまいます。
それは、私が、整っている方が気持ちが良いからなのです。

「出しっぱなしにしやがって！」と、イライラしながら片づけることもたまにはありますが、私が片づけたいから片づけているんだーと思いながらやっています。

心に余裕のある時は、「可愛いやつらめ～」「朝、忙しかったんだな～」と思いながら、元に戻していたりします。

時々、ちゃんと戻してくれている時があります。
その時は、必ず、「戻してくれたんだね、ありがとう。洗面台が綺麗で気持ち良かったよ！」と伝えるようにしています。

私だって片づけられるようになったのは、ほんの数年前からです。
子供達がもっと小さい頃に片付けを学んでおけば、こんな風にはならなかったかも？

そうかもしれませんが、別段後悔もないのが正直なところです。
学びは、必要な時に訪れると思うようになったから。

片付いてる空間が正解だとも思いません。
少々散らかっていたって、家族全員が幸せなら、それでいいと思うのです。
片づけられても、片付けられなくても、どっちでもいいのです。

こんな話ですが、、、あなたの「子どもが片づけなくてイライラする！！」問題が、ほんの少しでも片付いたら嬉しいです。