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能登のはま塩

能登半島の珠洲市で一番知られているのは、NHK朝ドラ「まれ』で一躍有名になった「能登の塩」。500年前から続く伝統製法の「揚げ浜式製塩」で作った自然の味の塩です。

この塩は晴天の日に、はまで作業します。塩田の潮汲み、潮撒き、塩を乾かして砂を集めて塩分濃度の濃いかん水を採ります。この工程は「潮汲み3年、潮撒き10年」というほど年季のいる仕事。この作業の様子が見られるのも夏がいちばん。

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海に降りて海水を汲んで運び、しこけという大桶にため、おちょけといううち桶で撒きます。この塩を花が咲く様にプワーっと捲く姿は、圧巻です。砂場の全体に撒いてしばらく置くと、日照と風で蒸発して塩田の砂に塩分が付きます。

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塩分が付着した砂を集めて、塩分濃度の濃いかん水を採ります。

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塩の結晶が付いた砂を集めてたれ舟に入れ、海水をかけて結晶を溶かしながら砂と分離させます。

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そしてかん水を大釜で8時間煮詰めて不純物を取り除いてからさらに16時間煮詰めます。そしてアクと分離させて塩の結晶ができるのです。

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できた塩は、さすがに高価ですが、自然の味が楽しめるので、スイカに乗せたり、とうもろこしやお芋につけて味わうのもいいですね。

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