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美しい冬支度

10月初めは、数日真夏日が残っていたのに、何度か台風が訪れると、もうすっかり朝晩に寒さを感じて秋も深まっています。慌てて冬物を出したりと、バタバタと冬の支度を始めていたら、そういえば、金沢兼六園の園内の雪吊りもそろそろ始まるのではないかとあの景色を思い浮かべたのです。

日本の三名園 特別名勝「兼六園」では、雪害から樹を守るために、毎年11月1日から行われる雪吊りが有名です。雪吊りは、樹木に芯柱を立て、柱の先から枝先へ放射状に縄を張る手法。兼六園では、最も枝ぶりも大きく、歴史ある唐崎松から縄をかけ始めますが、唐崎松は。5本の芯柱が建てられ、約800本の縄で枝を吊ります。園内には100本を超える木々に雪吊りを施すそうです。その雪吊りが美しくて、わざわざ観に来る観光客が絶えないとか。金沢の紅葉は11月中旬からなので、紅葉を見に来るときに兼六園によって観てください。ひんやりとした空気、秋の青空に映える、見事な冬支度の雪吊りが見られるでしょう。

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金沢に行くなら、この時期は治部煮や金沢おでんのような熱々がおいしい郷土料理もたくさんあるので、冷えた身体を温める料理を堪能してください。

治部煮とは小麦粉にまぶした鶏肉、麩、しいたけ、野菜などをだしをきかせた煮汁で煮た郷土料理。まぶした粉が鶏肉のうまみを包むほか、汁にとろみが出て、より熱々なイメージになります。

ほかにも加賀れんこんで作るれんこん団子も冬は特においしいです。粘りの強い加賀れんこんの特性を生かし、すりおろして絞り汁を煮詰めたものと合わせて団子を作り、だし汁に落とします。もちもちっとした食感の中にもシャキシャキ感があり、なんともおいしい1品です。

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ぜひ、これから金沢観光を予定するのはいかがでしょうか。


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