アドリア海の金太郎?
クロアチアに行った時のこと。市場をのぞいたら、たくさんの魚が並んでいた。小魚やエビ、カニなどが並ぶ中、思わぬ出会いがあった。それは、その頃山口県萩市で注目していた金太郎だ。萩漁港は豊富な魚種があがる漁港だが、あまり注目されなかった小魚を世に広めようというプロジェクトがあった。その中に金太郎という赤い小魚がいた。小ぶりのヒメジで味はいいが、鮮度が落ちやすくしかも小骨が多いので、地元では食べるがあまり地方にも出回らない。これをなんとかしようというのだ。私も一役かって色々とメディアに紹介した。もっとも有力だったのは、フランスの三ツ星シェフがこのヒメジ(フランスではルージュと呼ぶ)が好きだという話。しかも地中海のヒメジは大ぶりで高級な魚として人気も高い。そんな時にクロアチアの市場に並んでいた赤い魚。まさに金太郎ではないかと思った。クロアチアの金太郎もやや小ぶり。その日、金太郎のスープを注文して味わったが、やはり旨味がたっぷりで美味だった。
クロアチアのスプリトの市場でお目にかかれた金太郎だった。
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