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金沢駅のおでん屋さん 黒百合

妻が仕事関係の送別会があって帰宅が遅くなるというので、外で晩御飯を食べることにした。

晩御飯といっても、お酒を呑むのだが。県庁から駅まで、自転車に乗りながら、黒百合でおでん or サイゼリヤでアラビアータ どちらにしようか、と相当悩んだ。途中で勝一でカレイの煮付け案も登場して、NHK前の交差点では、信号のたびに行ったり来たりしながら考えていた。

とりあえず駅の駐輪場まで行って、黒百合の様子をうかがうと、コロナ蔓延のせいなのか、席が空いていたのでそのまま黒百合に吸い込まれる。

一番搾りの中瓶と、日替わりメニューの「牛肉入りポテトサラダ」を注文。メニューを入念に見つめながら次に何を頼むべきか、考える。いつか誰かが美味しそうな天ぷらを食べていたことを思い出し、今日は天ぷらだけでビールとお酒1合をやっつけようか、それとも、いつものように牛すじとアジぬたにしようか迷う。ほぼ天ぷらにしようとしたところ、カウンター内の板場に目をやると、お刺身が目に入った。今日は一日暑くてヘトヘトなので、刺身であっさりと冷酒もいいなと思い直した。

結局、刺身三種盛りと、萬歳楽の剣を燗にするように頼んだ。

刺身は甘エビとサワラとガンド。今の時期は底引網の禁漁期間なので魚の種類が少ない。ガンドは大ぶりに切ってくれていて食べ応えがあった。剣の燗酒はちょっと癖があって、もう一つ口に合わなかった。冷酒にすべきだったか。

最後におでんで締めることにした。最近、おでんやで必ず注文するようにしているので、じゃがいもを頼もうかと思ったが、最初にポテトサラダを食べているので、イモが重なる。卵、がんもどき、糸こんにゃく、をお願いした。

がんもどきには、干し椎茸や銀杏、キクラゲ、蓮根、にんじんなど、いろんな具が入っていて楽しい。豆腐の生地もたっぷりとして食べ応えがあった。卵は安定のうまさ。糸こんにゃくは、小さいのがひと束しか入ってなくて少し残念。

お酒は、一合を飲み切った段階で結構酔っ払ってきたので、お勘定をして店を出る。8時前だったが黒百合のカウンターには空席がたくさんあった。やはり、お客さんは減っているようだ。コロナの感染者数が、連日のように史上最多を更新しているので、しょうがないか。

日が暮れたというのに、外は蒸し暑い。家まで20分ほど歩いたら、汗だくになった。いつまでこの暑さが続くのだろう。

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