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歌のない歌謡曲

我が家は、朝の準備をする間ラジオを聴いている。地元のTBS系列のラジオを6時頃から出勤する7時過ぎまでつけっぱなしにしている。

6時45分からは、ちょっと昔の歌謡曲のメロディだけを流す、パナソニック提供の「歌のない歌謡曲」という番組があった。ちょっと古いというのは、ちょうど50歳代くらいの年代が若い頃に慣れ親しんでいた曲が頻繁にかかるのだ。妻とは、「やたらと中森明菜が多いな。」などといいながら、食パンをかじってコーヒーで流し込みながら聴いていた。聴いていたとはいうものの、好んで聴いていたわけでなく、そこに流れているので耳に入ってくる感じ。

ところが、この「歌のない歌謡曲」が9月末に終了してしまった。待ち望んで聴いていたわけでないのだけれど、番組がなくなってしまうと寂しいもので、あるべきところにあるはずのものがないような感じがした。

しかも、後継番組が15分のラジオショッピングになってしまった。出勤に向けて心の準備をしている時間に、ラジオショッピングのパーソナリティの甲高い叫び声はイライラする。しかも、毛生えぐすりやら、年寄り向けの精力増強剤やら、シワが伸びる化粧品やら、年寄りのあからさまな欲望に応える、身も蓋も無い商品ばかり。

昼間に車を運転しながら聞く分には、それほど気にならないのだが、これから仕事に行かなきゃと身構えながら、妻と顔を突き合わせて朝食を食べている時に聞くのはつらい。

スポンサーは少しでも経費を削減し、ラジオ局は少しでも売上につなげるためには仕方ないのだろう。

今は、6時45分になるとNHKに切り替えている。

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