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ラジオから学ぶコミュニケーションプラットフォームの作り方

さかなです。

突然ですが、さかなはラジオが大好きです。
家にテレビは置いておらず、情報を得るときはPCかスマホと合わせてラジオを聞いています。
その理由には情報過多なテレビが苦手だという点もありますが、ラジオには人の温かさのようなものを感じることができるという点が大きいかも知れません。
「テレビや他のメディアとは違って本音で話すことができる」と言うパーソナリティの話を聞いたことがあるし、またとあるパーソナリティは「リスナーに語りかけるような話し方を意識している」とも言っていました。(プロだなあ…)
そんな人との繋がりを大事にし、個性溢れるパーソナリティがいる点も温かさを感じるひとつなのだと思います。

※ちなみにさかながよく聴いているラジオ局はJ-waveで、他局が全く同じ施策で番組を構成しているかは調査しきれていません、ご容赦ください。

ラジオ番組のコミュニティを観察👀

ラジオのいいところは他にもいくつかあります。例えば、以下のような点です。
・ながら聴きができる
・想像力が身につく
・発信のメリットでも書いたが相対的思考が身につく
・時間帯に合わせてコンテンツ内容はもちろん、パーソナリティの声質まで、リスナーにとって一番心地の良い時間を提供してくれる(これはこれで別途記事を書きたいくらいとても素晴らしい施策なので気が向いたらどこかで書きます🐟💌)

などなど。

その中で今回注目したいのはコミュニティ作りについて。
この頃仕事でコミュニティプラットフォームを目的としたwebメディアのお仕事を何件かお手伝いさせてもらっていますが、どのお仕事でもぶつかる課題が「せっかくプラットフォームを作ったが、読み手の反応がない・薄い」という点です。

今の時代、メディアは世の中に溢れるほどあり、ユーザーは自分にとってより良いメディアを選択する時代です。溢れるメディア群の中で特定のメディアに興味を持ち、定期的に閲覧しコメントやリアクションを残す、というところまでユーザーを誘導するのはかなり至難の業です。

こういったメディアのファン作りの施策はコンテンツマーケティングなどで調べればたくさん出てきますが、さかななりに考えてみつけた一つのヒントとなり得そうなものが、このラジオのコミュニティ作りでした。

🐟🐟🐟

ラジオというと、リスナーから届いたはがきを読み上げるというシチュエーションを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

基本的にラジオ番組の構成は、何か一つないし複数のテーマに対して、パーソナリティがひとり語りする、もしくは、ゲストを招いてインタビューまたは対談するのが定石ですが、その所々でリスナーからのメッセージを取り上げて紹介したり、時にはメッセージを中心にトークを繰り広げるといったことを大半の番組で行っています。

この、リスナーからのメッセージを取り上げてトークすること、つまりリスナーの声を番組のコンテンツの一つとして巻き込みそしてそのサイクルを短時間で繰り返すことが、一方通行の情報伝達から相互コミュニケーションへとコミュニケーションのあり方を変え、コミュニティが形成されていく仕組みになるのではないかと気付きました。
そして、もしかしたらWebメディアにもこれが活用できるのではないか、とも考えました。

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(いいように書きすぎている感もありますがファン化の仕組みはだいたいこのような流れなのではと考えています)


webメディアへの活用を考える🤔

webメディアのコミュニケーションで難しい点は、ただコミュニケーションの場を提供するのみでは、なかなかコメントがつかないという点かと思います。

そこで、ラジオ番組の良い点を踏まえて考えてみます。ラジオはリスナーの声を番組の一コンテンツとして取り上げる、巻き込み型の施策でしたが、単純に同じような形で活用するとしたら、ある記事に付いたコメントを元に、次の記事ではコメント内容を取り上げた記事内容にする、なんてことが考えられそうです。自分のコメントが取り上げられた記事が発行されたとしたら、一定数のユーザーは興味が湧き、また見たくなるのではないでしょうか。

この仕組みは言ってしまえばユーザー巻き込み型の施策と言えるかと思いますが、巻き込み型の施策と考えると、絶賛施策検討中のため詳しくは書けませんが、記事中にやいのやいの言えるような仕組みを機能なりUIデザインで用意するなんてことも同じように巻き込み型の施策として考えられるかなと思います。

また、コミュニケーション施策について調査を行っていた時に知ったのですが、デ・コレスポンデント(https://decorrespondent.nl/)というジャーナリストによる社会問題や環境問題に特化したニュースメディアでは、ユーザーを「貢献者」と位置づけ、記事に対しての補足や専門的な知識を付け加えてもらえるような仕組みを作っています。

このメディア自体は有料コンテンツであるため、必然的にユーザーは社会問題に興味または知見のあるユーザーが多くなります。そのユーザーに後押ししてもらおうという形で巻き込み、コミュニティを形成していく仕組みです。

※その他にも様々な独自の工夫が以下の記事にまとまっていましたのでリンクを貼っておきます。(https://greenz.jp/2016/11/01/de_correspondent_1/

🐟🐟🐟

さて、コミュニケーションプラットフォームとしてのコンテンツの方針(あるいはメディアのあり方)が決まれば、その方針に則ってUIや機能の方針も定まります。例えばコレスポンデントの例であれば、コメント入力欄に「あなたの知識や経験をシェアしたり、質問を投げかけてください」という一文を添えたり、ユーザーが何の専門家としてコメントするかを意思表示するため自らの肩書きをつけられるような仕組みにしたり、という専門的知識を共有してもらうための細やかな工夫が一貫してなされています。

ラジオのように記事中にコメント内容を差し込むような方針でいく場合は例えば、取り上げられた記事にすぐに反応できるように、記事途中でも気軽にコメントが入れられるような仕組みなどが考えられるかなと思います。

まとめ

今回、webメディアのお仕事に深く関わることで、改めてメディア自体の方針、そしてコンテンツの方針がとても重要であると気付きました。方針が定まっているかいないかでUIの工夫もどの程度できるかが変わってきます。

そして、この工夫ができるできないによってファンの定着そしてプラットフォームとしての存在価値にも大きな差が出ると感じました。

ラジオの話から少し逸れたような気もしますが、まとめると、今回のようなアイディアを一つのヒントとしてまず方針を定め、そこからUIや機能の検討、アウトプットへと落とし込めるとより良いメディアができるのではないか、というお話でした。


\さかなでした/
><((( ゚<
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