理想を言うなら求めろ

こんにちは。毎日clusterにいるけど大したことしてないビスマルク ビスマルクです。

 clusterにいるけど~とか言ってるけど今回の記事内容はメタバースは関係ありません。ロシアのウクライナ侵攻についての世間の反応です。

 今現在ロシアのウクライナ侵攻についてテレビやSNSで、あることないこと様々な情報が流れています。その情報の中で著名人の方々がロシアに対して「戦争反対」と続々と表明しているようです。そして、ロシア国内外でもデモが発生しています。それはとても立派なことでしょう。戦争は殺人を容認する出来事です。それに反対しているのでもちろん立派なことです。しかし、それは同時に愚かさの表れでもあります。

 また人類は事前に戦争を回避できなかったのだと。


大半の人が戦争に反対という立場なのに何故いつも戦争を回避できないのですか?

 小学生のころ社会の授業で先生に「戦争は二度と繰り返してはならない。」と教えられました。しかし、今戦争が起こっています。何故ですか?

 ご年配の方々からお話をしてもらった時に「戦争は二度としたくない」と言っていました。しかし今ロシアは戦争をしています。何故ですか?

 今、皆さんは戦争反対と叫んでいます。しかし、戦争は今この瞬間に起こっていますしその声で終わる気配もありません。何故ですか?

何故嫌な出来事のはずなのに繰り返すのですか?終わらないのですか?

これは本当に終わってほしいことなのですか?

何故戦争は無くならないのですか?

解りますか?解っていますか?戦争は何なのか解っていますか?

解っているなら何故無くならないのですか?

簡単な話です。

「嫌だ」と言っているだけだからです。

 本当に戦争が嫌なら、本当に戦争が無くなってほしいなら、「嫌だ」と言うだけでは、「嫌だ」と叫んで集まるだけでは足りないのです。今、我々がやっているこの叫びは言うことを聞かない駄々っ子と一緒です。何故なら戦争は今も継続されているからです。

 もちろん、効果がないわけではありません。それは解ってます。状況を見るに自国民からも反対されているロシアは異常です。不勉強な俺の知識でも、こんな馬鹿みたいな戦争の幕開けは初めて見ました。たとえ今、戦争反対と言わなければならない空気であっても言わないよりマシです。それが正義でなければいけません。ですが、それでは物足りません。俺が言いたいのは事後に反対と叫ぶだけではなく、事前に回避する術も身につけてほしいのです。事後になって叫ぶのは誰にでもできるのです。それができるのなら次の段階に入って頂きたい。

 これだけ声高々に世界の民衆が、我々が戦争に反対する立場なら戦争を回避するための努力は今後怠らないことでしょう。

 ですが、残念ながら人は楽な手段しか選びません。今回のそれはデモ活動という事後行動で証明しています。しかし、それでは戦争を未然に防ぐことはできていません。ならば、どうすれば戦争を未然に防ぐことができるのでしょうか?


情ではなく利で理解する

 まず大事なのは感情を捨てることです。戦争は合法的に殺人を認められてると言っても過言ではありません。ですので感情的になることもあるでしょう。しかし、人は自身の利益のためなら何でもしてきました。それは歴史を学べば理解できます。つまり、感情ではなく利益のために人は行動する以上、こちらも「情」ではなく「利」で考えなければ戦争は阻止できないということです。しかし、それは人付き合いでも情より利が優先されることがあります。あなたが人と付き合いを持ちたい場合、その人の利を考えることはありませんか?相手を不機嫌にさせずに付き合いお互いの利を満たす。それと同じです。国は人です。それを踏まえてその国の歴史や情勢を学べば、その国の行動の予測が可能になります。


攻める理由がある

 そもそもロシアがこうも執拗にウクライナを狙うのは何故でしょうか?それは歴史を知ればおおまかに理解できるはずです。ロシアは北にある国で冬はとても寒いことはご存じでしょう。一見して国土は広いですが土地はそこまで豊かではありません。ですので、農作物を育てるには適していない土地がたくさんあります。しかし、多くの民衆を抱えているため、どうしても豊かな土地を欲しがります。ですので、昔からロシアは南下政策を基本方針として領土拡大を行ってきました。

 そして領土拡大に必要なのが軍隊であり、軍隊の中でも重要なのが海軍です。海軍は海さえあれば何処へでも影響を及ぼすため、領土拡大や他国への干渉に何かと便利です。しかし、海軍を展開するためには拠点となる港が必要になりますが、ロシアには年中拠点の役割となる港があまり多くありません。何故ならロシアの冬は寒すぎるため海が凍ってしまうからです。ですのでロシアは不凍港の確保に力を注ぎます。

 さらに不凍港があれば軍事行動の他に貿易もより行いやすくなるため、港はとても重要です。

 そしてウクライナの国土はロシアと比べて豊かであり、ウクライナの南には年中凍らない海、黒海があります。つまり、ウクライナを支配下におけば豊かな土地と海が一気に手に入ることになります。簡単に説明するとウクライナ(南下)に侵攻する理由はこの二つです。


「理由を潰せばいい」そして「支配者は操作できない民衆を嫌う」

 上記の通りの理由で侵攻するのであるなら、それを満たして潰せば良いのです。つまり、安定した農作物の供給と凍らない港の提供です。この二つの条件を満たすためにはどうすれば良いのか?これが正解でもなく、安直な考えですが説明します。まずは貿易です。ロシアは石油、ガス、鉱山などの資源大国です。それで取引するのはどうでしょうか?こちらは格安で農作物を、ロシアには石油などの資源を格安で取引し売買すれば双方にメリットがあります。これで侵攻の理由1つを潰せます。

 そして港についてですが、これはとても難しいかもしれません。貿易として資金を支払えば場所を貸すだけならまだしても、資金を払えば海軍の拠点とさせるとなるとそれは実質支配となりかねません。もし、海軍の設置となれば支配の切っ掛けを与えることになり、ロシアの支配欲の芽生えにも繋がります。ならば信用問題を盾にして欲を抑え込むのはどうでしょうか?

 良い例として日本とアメリカの国防協力関係です。日本は名目上軍隊を持っていません。それは国防におけるデメリットです。そのデメリットをアメリカの軍隊に任せる形で補っています。そして、アメリカは日本の国防を任されている形で実質日本を影響下におけるというメリットがあります。このアメリカの方法は日本以外の国にも及んでいます。しかし、もし非常時の際にアメリカが日本やその他の国防の任を果たせなかった場合はアメリカの信用に大きな傷がつきますし、日本を裏切るわけにもいきません。日本はその状況を利用してアメリカに任せる部分はあるものの必要以上の影響力は持たせない関係性をバランスよく継続させることが一応はできていました。

 日本とアメリカの関係性をそっくりそのままウクライナとロシアの関係性に当てはめられる訳でも、そうしなければならない訳でもありません。ただ、そういった手段と発想で戦争を起こさせない状況を作られる可能性はあります。そして手段と発想は歴史と情勢を知ることで生まれ得ることであり、決してその場の閃きだけで乗り切れるものではありません。俺一人では無理があり限界があります。俺の知識量に勝るもの、俺の意見に足せるもの、これらを覆せるものが必要なのです。その答えは戦争を無くすために民衆を巻き込んだ議論が必要なのです。国という支配者は民衆の理性を最も嫌います。何故なら民衆、国民には馬鹿で行動力のないままで居続けてもらわなければ戦争はできません。つまり操作できない民衆は邪魔でしょうがないのです。その一点において今回のデモは有効です。ですがそれはあくまで事後です。


事後の安直より事前の安直を積み重ねれば安直ではなくなる

 俺が書いた戦争を無くす方法は安直です。ですが、戦争反対と叫ぶだけの方法も安直です。しかし、俺は安直だけではなく歴史と情勢を知っているから方法を考えられるのです。そして民衆が、国民が、人類が学べば俺よりも遥かに優秀な智慮で世界平和に導けることを知っています。ですので考えて下さい。知って下さい。学んで下さい。これが戦争を未然に防ぐ本当の世界平和への道です。事後よりも事前が大事なのです。


最後に…

 そもそもとして、かつて国というのは時の権力者である王が権限を使い、国を統治し政治や戦争を主導していました。それにより民衆は重税や略奪に苦しんできました。しかし、その権力者が権限を使いこなせずに国が転覆した場合、王は処刑や追放という形で責任を取らされてきました。それを繰り返す最中に不平不満がありながらも耐え忍んでいた民衆の不満が爆発し、決起したのが革命です。これにより王から権限が民衆に渡ることになり、民衆によって国を維持させるという選択を我々民衆は選んだのです。しかし、民衆は権限を得たこと自体に満足してしまったのか、あまり権限を行使しなくなりました。しかし、戦争には反対します。戦争の有無を決定する力を持っているのに、その力を行使せずに戦争が起これば反対する…。我々民衆は一体何がしたいのでしょうか?王から権限を奪ったことで満足してしまったのでしょうか?これが俺から皆さんに送る純粋なる嫌味です。

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