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素晴らしき復元力

最近、子供も手を離れつつある
(実際にはまだ先だけど、幼児ではない)のもあり、
幼い頃をよく思い出す事が増えている。秋ですね。

以前書いたように、母親を亡くしているので、私はその時から、世の中の試練というものを、この身に受けなくてはならなかった。

幼い子供が、母親を亡くす。というのは、壮絶だ。
人間の持つ本能が、生まれながらに備わっているのか?どうかは知らないが、守ってもらう為、生きていく為、身近な人、親戚に必死にアピールをしていたと思う。

『さみしい…』

独りになる事が怖くてたまらなかった。(まあ、5才だしね)親を亡くすのは、一時、不幸な事かもしれない。でも、知らない大人が、「なんて可哀想な子なの…」と口々に私に投げかける。オカッパ頭を撫でながら。

『え?私、か、かわいそうなのか…』

子供ながらに、違和感を感じていた。母親を亡くしたのは事実だけど、私は、絶対に可哀想な子じゃない。皆、善意のつもりだったのも、十分に分かっている。でも、腫れ物に触るように接されるのは、正直、とても傷ついた。
その点、子供同士っていうのは、率直に普通に関係が変わらないから、とても気が楽で救われたなぁ…と。

そういう経験を学びの一つとし、私は、様々な視点から他人を見る時、(例えば、人の死を経験した人など)

「可哀想」とは決して思わない。思った事もない。

その人の、あくまで人生の通過点、過程であって、それが全てじゃない。落ち込み、立ち直るまで、苦悩するかもしれないけれど…心の中で、
『どうか、負けないでください。』とだけ思う。


どんな辛い事だって、人間の復元力はたくましいと思っています。心って、なんなんでしょうか。

と、ここまで書いて、ふと思い出してしまったのですが、可哀想…と思ってしまった人(ウチの犬)が一匹。12才という高齢なのもあり、ダイエットで、ご飯の量を少なめに調整中なのです。

か、かわいそう…。(でも、通過点だよ。)

ホントかしら…?

#人間の復元力 #通過点 #生い立ち #心の不思議
#エッセイ

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