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映画「はじまりはヒップホップ」

ニュージーランドのちいさな島、ワイヘキ。

平均年齢83才の熟年者で構成された、ダンスチーム。その名も、「ヒップ・オペレーション・クルー」(全員が以前に腰の手術を受けてるから、笑)

ラスベガスで行われる、世界最大のヒップ・ホップダンスの大会までの道のりを記録した、ドキュメンタリー映画。2013年。

皆とても元気で、若々しい。

“人生100年時代”と近年では言われるようになったが、この映画を観ていたら、

『うん、あり得る!』と素直に感じてしまった。

個性豊かな熟年者が多く、それだけに様々な人生の苦難も乗り越え続けて来た。 心の痛みを抱えて、しっかりと生きている。

年を重ねるということは、経験値も増えるということだけど、だからといって、「若さ」を失う必要は無い。幾つになっても、「チャレンジ」すること
の素晴らしさを、手離す理由には為らない。

年を重ねる=進化
こう捉えて行きたい。


いわゆる「修羅場を通り越して来た人」って、
自分の経験上からだと、賢く、非常に穏やかで、
エネルギッシュで魅力的な人が多かった。


関わる人の心に、種を蒔いて、花を咲かせてくれる
ようで、押し付けがましい態度を微塵も感じさせない。 ダンス指導する、コーチのビリーが正にそんな人。

『もし、死んだら、骨壷に入れて連れて行く。
だから、大丈夫よ。』

一同大受け。(こういうブラックユーモアは好き)

出場権を獲得出来るのか?…

メンバーの健康状態や、生活環境、
ラスベガスまでの遠征費用の不足分の金銭問題。

ビリーは、メディアを味方にして、スポンサーを探す為、プレスリリースを展開します。
(こういう時、情報社会の利点がありますね)

(個人的に、このテリーが好きです。夫が認知症で、
ケアハウスに入ってるんですが、夫を尊敬し、心から信頼と変わらない愛を捧げています。毎日、オシャレをして会いに行くのです)

テリーは、出産前に乳癌で、両方とも乳房を取る手術を受けています。そんな彼女を、支えて来たのが、テリーの夫なのです。

(壮絶な体験をしてるのに、とても穏やかでしなやかな、優しい表情が素敵でした)

当然、テリーの夫は、妻に、
ラスベガスへ行きなさい!』と言います。

もう…見事なダンス。

熟年者の、底力を見せてくれました…

歓声拍手止まぬ…

涙止まらぬ…

止まるな
歩み続けろ

2014年には、ギネス認定。

サンタバーバラ国際映画祭では観客賞を受賞。

とてもいい世界を観せてもらいました。


ブリン・エヴァンス(脚本/監督)

#映画の感想 #ニュージーランド #ヒップオペレーション #熟年者の底力 #老化じゃなく進化 #ヒップホップ #ラスベガス

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