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コウメ太夫概論 ――チクシズムを知り、チクシストとしての一歩を踏み出す若者へ向けて――

 近年、チクシズム学への関心が高まっている(学生が書く論文特有の冒頭)(エビデンスを明記すること)(どうして関心が高まっているのか説明すること)(コーナーで差をつけろ)(ドヴに落ちるコウメ太夫)


はじめに

 冗談はさておいて、みんな大好き一発屋芸人コウメ太夫に、興味を持っている、もしくは新たなスタートを歩もうとしている人が増えてきていると思うの。そんな人を後押しできたらいいな、というnoteだよ。

 コウメごときでお金を取りたくないので全文無料だよ。ヤッタネ。

 ここからはチクシズム学会の古株として新人向けに歴史を簡単に説明していくよ。信用のおけるソースなんてあるわけがないので、全て主観だけど許してね。逆にコウメ太夫が信用のおけるソースから引用できる状態の方が怖いじゃん?政府機関や大学の公開しているpdfファイルがコウメを語ってるとかホラーじゃん。


本稿の対象

 最近だと、チクシストであるコウ・メダユー氏がスポーツ新報(2019/03)の記事内にて

「哲学者コウ・メダユー」の正体については、本物の「新進気鋭の哲学者」という見方がネット上でささやかれている。

 と取り上げられたりとしてるおかげか、新人チクシストが増加しているよ。今回の対象はこのような新鋭のチクシスト向け。


本稿の目標

 今回は主流チクシズムの変化に焦点を当て、チクシストの歴史を紹介するよ。
 コウ・メダユーが注目された2018年を、チクシストの転換期として時系列を整理。また、基礎教養として今日主流の学派の紹介もしていくよ。
 到達目標は、現在までのおおまかな流れを理解し、チクシズムを学ぶ基礎的知識を得た人材への成長だよ。


2018年哲学派の台頭

 コウメ太夫は2018年に入ってから、様々な人によって記事にまとめられることが増えた気がする。

 個人的にコウメ太夫を取り上げたサイトで一番記憶に残っているのは「コウメ太夫はフラクタル構造であり、僕の目標だという話【図解あり】」だね。この記事は従来のチクシズム学派とは違い、コウメ太夫とその周囲を俯瞰して論説しているところ。従来までの、コウメ注視派とまいチクディベート派とは大きく違う世界を提唱してくれたよ。現状、コウメ太夫とチクシストの相関関係を取り扱っているのはこの記事だけだよ。視点がシャープだね。堀本(2018)はチクシストという魑魅魍魎を再整理し、コウメ太夫とチクシストの関係性を「フラクタル構造に似ている」と説明しているんだ。当時のコウメの迷走しまくっているまいチクをカテゴリ分けするなど、丁寧な記事作りも相まって愛を感じるよ。

 堀本だけではなく、モノシリンやレイニーデイらも記事を執筆しているよ。彼らはコウ・メダユーに重点を置き、コウ・メダユーによるコウメ太夫世界への波及しうる可能性を考察しているね。

 山中(2018)は「コウメ太夫のネタを分析する「自称・哲学者」が話題!」内で、コウ・メダユーの考察が巷で面白いと囁かれていることを話しているよ。

 モノシリン(2018)は「君は哲学者コウ・メダユーを知っているか」とし、コウ・メダユーに出会うことでカルチャーショックにあい。調べるうちにコウメ太夫文化圏の広大さに驚愕したと残しているね。140文字でコウメ太夫のゴミを調理する難しさをそれをこなす人々の技量を称賛している点も、コウメ太夫に入り浸っていると忘れがちな視点だね。

 レイニーディ(2019)は「哲学者コウ・メダユーのツイートを東大哲学科卒が採点するよ~第1回 ニーチェ編~」を始めとした、コウ・メダユーのツイートの専門性を評価しているよ。こういった従来のデータの再評価は学会の勘違いを再発見するチャンスでもあるし、どんどん増えてほしいね。というか、またコウメ太夫文化圏に専門性を持って人が増えてしまったね。喜びと後悔が入り交じる変な気持ちを抱いてしまうよ。


評価くん学派の衰退と世代交代

 上記の記事らから2018年はコウ・メダユーを中心とした考察学派が出てきた時期だと分かってくるね。以前あった、まいチク評価くん学派が席を外し、コウメを取り巻く世界が大きく変わったタイミングでもあると思う。調べながらそう思った。

 これ以降のチクシストのために、指導くん学派・アンケ学派は「まいにちチクショーをコウメ太夫のギャグの1として受け取り。それが笑いを取ることができるかを議論する学派」だと理解して。厳しい言葉で叱責することも多かったけど、ひとえに「コウメ太夫が面白いギャグを量産できる大物芸人にするため」という共通の思いがあったんだ。

 指導くん学派・アンケくん学派の姿は過去記事に出てくるのみで、今は出会うことはできないの。彼らがどのような𠮟咤激励をしていたかは、先述の「コウメ太夫はフラクタル構造であり、僕の目標だという話【図解あり】」や2017年に公開された「コウメ太夫のTwitterネタに辛口評価するレビュアーたちが話題に コウメ太夫にどう思ってるのか聞いた」を覗いてみてね。


過去の学派を忘れないで

 ひとまず結論、今日のコウ・メダユーを中心として考察学派は新鋭の流れであって、古典的には指導くん学派の姿があったことを覚えておいてほしいかな。昔はちゃんとあれをギャグだと受け取っていたチクシストが多数いたことは忘れないでほしいな。そして、彼らの熱い指導にもめげず日々まいチクを投稿し続けているコウメ太夫の頑張りも、ね。

 現在では貴重になった翻訳学派、ノリツッコミ学派も忘れないでほしい。また、消えていったまいチク音声化学派も、彼らの喉が現状大丈夫か憂いながらも記憶の片隅に……なんて書いていると、ほんとうにコウメ太夫を取り巻く環境って目まぐるしく変わっているんだなって実感できる。

 コウメ太夫を中心として出会いと別れが繰り返される。ロマンチックかもしれないね。


現存学派の整理

 最後はお待ちかね、現存している学派の紹介。

 順番はマニアック度(編集部独自調、サンプル数1)


考察学派

 コウ・メダユーを中心とした、まいチクの奥にある真意を追求する学派。多くは「コウメ太夫がチクショーと社会に放つ理由を考察する」「コウメ太夫が置かれている特殊環境を再整理し考察する」といった手法が基本かな。

 大御所として、説明・解説がいる。世代交代だなぁ。

 新鋭のコウメ研の方々も多分ここ。新たなアプローチで新風を巻き起こしてくれると期待してる。


翻訳学派

 コウメ太夫の世界進出を目論む学派。一つ一つ人力翻訳されていることもあり、外国語に強い学派。知識人を取り込むコウメの人望が伺える学派。

 古くからある学派だけど、いまでは多くのメンバーが世代交代している。有益な勉強ツイートをしている人物もいるため、学べる学派だよ。


芸術学派

 何一つ面白い部分がないまいチクを芸術に昇華させようと日々作品を作る学派。才能の無駄遣いってやつ。

 コウメの不条理な世界を再表現するために、レリックに再整理したり、いらすとやで図解したり、手書きで説明したり。モンスターコウメジョンの開催や、まいチクのイラスト化など、人の数だけ表現の方法があるのだと痛感させられる学派。

 こぼれ話だけど、ラップ派は他の芸人さんにも波及したことがあるんだ。でも、移住先の芸人さんに怒られて、コウメ太夫に帰ってきたって歴史もあるよ。コウメ太夫の懐の深さがにじみ出ている逸話だね。


応援学派

 つまらないギャグであっても毎日投稿するコウメ太夫を応援する学派。わりと人数がいる。私も半身浸かってる学派。

 学派の祖が育児疲れに陥っているような発言が見られるようになってきていて、所属学者の心労が危惧されている。

 コウメ太夫を応援する人を応援する人物が爆誕するなど、独自のコミュニティを形成している学派。


別次元のコウメ太夫学派

 40年後のコウメ太夫を筆頭とした、コウメ太夫のようでそうではない集団。イキった田舎ヤンキーみたいなメンバーもいたりと、インパクトが強い。実は歴の長いチクシストが多い学派。


ノリツッコミ学派

 歴史も古く、古株も多く残っている学派。コウメへの愛が深い。変わらぬメンバーと変わらぬキレに安心を覚える。

 コウメ太夫のツイート欄で実家のような安心感を感じられるってヤバいよね。私はひそかに見てる、好き。


諦め学派

 コウメ太夫はどう頑張っても変わらない、という運命の前ではどのような抵抗もムダであると悟った学派。そこそこいる。

 ネタに一切言及しないことが特徴。

 諦めてはいるが、まいチクへのレスポンスが早かったりと、コウメ太夫への愛が失われているわけではない。そこは勘違いしないでね。


消滅した学派

 栄枯衰退、無常の世に絶対も永遠もない。これはチクシストも同じ。

 昔主流であったけど、消えてしまった巨頭を紹介するね。


指導くん学派

 まいにちチクショー指導くんを中心とした、まいチクのお笑いのネタとして精査し、コウメ太夫を𠮟咤激励する学派。現在では過去の遺物となってしまったが、現在でもこの学派を超える規模を持つ学派はない。堀本やkikka, ねとらぼらが言及していたのはこの学派だよ。

 指導くん擁護サイド・指導くん批判サイドが存在。指導くんの暴走や怠慢を指摘する集団、そしてその集団の指摘が正しいのかを再精査する集団……とまさにフラクタル構造。無限ループって怖いね。

 あと指導くんの元カノとかもいる。もう何がなんだか分からなくなっちゃって……。


アンケートくん学派

 1名ながら、風物詩となっていた学派。まいにちチクショーに毎回4段階のアンケートを設置していた。

 「アンケートにて10回とても面白いが1位になったらアンケート終了」というハンターハンターのクラピカもビックリな制約の元で活動。ある日その時(10度目のとても面白い1位)が来て消えていった。


さいごに

 いかがでしたか?(まとめブログ特有の〆)(コーナーで差をつけろ)(土曜日に“はたん”するコウメ太夫)


 こういった記事を書くときはオススメのチクシストを書く通例があるので、私もそれに倣って一人紹介させていただきます。

 私のオススメチクシストは「まいチク 皆まで言うな 説明ちゃん (小梅田 悠)」さん(@9D8VeA6tB39Gm4w)です。

 コウメよりもコウメの仕事情報を知っていそう。コウメの未来をコウメよりも真剣に考えていそう。そんな人物。

 コウメへの愛を力に変えてムチを振るう姿は、まごうことなきチクシスト。彼女がその手を止めた時、古典チクシズムのハートは失われるのでは…と危惧してるよ。手法も愛も変わることなくコウメ太夫に臨む姿は、プロフェッショナルだね。あと彼の周囲には監視ちゃんがいるよ。フラクタルしてるね。


謝辞

 本稿を進めるにあたり、ハイテンションを維持するために飲んだドクタッペッパーには感謝致します。また、BGMとして私のやる気を支えてくれたキルミーベイベーにも感謝申し上げます。「ひでちゃんだよ」さん(@hydechandesuyo) さんには、見落としていたチクショー一週間についての誤植をご指示頂きました。厚く御礼申し上げ、感謝する次第です。


参考文献

Kikka,ねとらぼ (2017) 「コウメ太夫のTwitterネタに辛口評価するレビュアーたちが話題に コウメ太夫にどう思ってるのか聞いた」 (https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/23/news148.html) 2019年5月15日アクセス.

スポーツ新報 (2019)  「コウメ太夫のツイートを「哲学者コウ・メダユー」が“絶賛”」 (https://hochi.news/articles/20190328-OHT1T50178.html) 2019年5月15日アクセス.

堀本見 (2018) 「コウメ太夫はフラクタル構造であり、僕の目標だという話【図解あり】」 (https://ken-horimoto.com/20180529175652/) 2019年5月15日アクセス.

モノシリン (2018) 「君は哲学者コウ・メダユーを知っているか」 (http://blog.monoshirin.com/entry/2018/08/01/230406) 2019年5月15日アクセス.

山中 (2018) 「コウメ太夫のネタを分析する「自称・哲学者」が話題!」 (http://www.standby-media.jp/case-file/173457) 2019年5月15日アクセス.

レイニーディ (2019) 「哲学者コウ・メダユーのツイートを東大哲学科卒が採点するよ~第1回 ニーチェ編~」 (https://rainylabo.com/koume_aphilo_nietzsche) 2019年5月15日アクセス.