ビシュケク撮影のご当地キルギス映画Братを見る!
ロシア語字幕あります。
作品情報
名称 Брат
発表 2023/9/21
制作国 キルギス
監督 Тилек Мусаев
言語 音声はキルギス語とロシア語の混合、キルギス語部分にはロシア語字幕つき
あらすじ
孤児院出身で弟と共にビシュケクで暮らす正義感あふれる教師エリダルは、ある時テレビ番組での対談で政治家のアスカルを激しく糾弾する。
大衆の目の前で恥をかかされたアスカルは復讐のため手下のアマン一味を差し向け、エリダルの弟を誘拐する。
窮したエリダルは昔からの友人の紹介で、アスカルの手下とは知らずにアマンと知り合い、彼の力を借りて弟を取り返そうとする。
アマンはエリダルが同じ孤児院で苦楽を共に過ごした仲だと気づき、ボスのアスカルを裏切るか、古い友人を見殺しにするかの選択に迫られる。
一言では言い表せない「брат(兄弟)」の絆について描くバイオレンス&クリミナルビシュケクムービー。
感想
キルギス的な家族や友人への気持ちの強さが描かれていました。
誘拐した側と助けを求めた先が同一人物というところに、キルギスの人間関係の狭さを感じましたね。
知り合いの知り合いが知り合いだったとか、親戚だったということがよくあるキルギスらしいです。
ツッコミどころもありますが、全体としてはあっさりめにまとまっていて見やすかったです。
キルギス語音声にロシア語字幕がつくところにビシュケク住民の言語状況に合わせているのを感じました。
見どころ
ビシュケクの馴染みのある場所
ご当地映画みたいな気分で見られました。
詳しい人に、ここはどこそこだよと教えてもらいながら見ると楽しいです。
場面切り替え時に見られる空撮シーンでは馴染みのランドマークも出てきます。
日常的に聖地巡礼が出来ます。
具体的には、
アンバサダーホテル
タイムズバー
オシュバザール
マナス通り沿い
ソヴィエツカヤ通り沿い
空撮では、
ТЕЦ
ツム前の時計台
ウントゥマク公園
シェラトン
などが出てきます。
味のあるアクション
激しく爽快感のあるアクションではないのですが、戦い慣れてない感じが逆にリアルでした。
最新の公共交通機関
最近見るようになった緑色のバスが映っていました。
ごく最近撮影したものが映画に出ていると、まるで登場人物達が実際にビシュケクで生活しているかのように身近に感じられますね。
キルギス映画はロングランをする印象ですが、この映画は上映館が少なくなってきているようです。
ぜひ今のビシュケクを反映した映画を見てみてはいかがでしょうか。