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M-1グランプリ2021 総評

お世話様でございます。
12月19日に行われたM-1グランプリ。
毎年楽しみにしてる賞レースですが、今年もまたドラマがありましたね。
自分なりになにがおもしろかったのかを言語化しておきたかったので自己満足で点数等ここに記しておきます。
出番順に1組ずつ分析します。(記してる点数は審査員の点数開示前にちゃんとつけてます!!信じてください😍)
書き殴りですが、何卒よろしくお願いします🥺

1,モグライダー
点数:90

1組目はモグライダー。
準決勝トップ通過との噂があったコンビだった為トップは非常にもったいないなー、と思ってしまいました。
まぁトップはどこがなっても多分そういう感想になってしまうでしょうけど笑

1つのくだりに幾つものボケを散りばめといて、それを少しずつ拾い上げ、最後に綺麗に終わるという4分を有効に使った楽しいネタでした。
とてもわかりやすいし、何より所々で大きな拍手笑いが取れてたのが良かった。
そして最後に「そうよ私は」で綺麗に終われたのも完璧。
というかまぁこれをする為のネタでもあるし、これをすれば最後に拍手笑いが取れるからフォーマットととして非常に強い漫才だと思うんですよね。
トップなので88点くらいから始めたかったですが面白かったので90点に伸ばしました。
今回はトップで不運でしたけど、新M-1のトップでは過去最高点を叩き出しましたし、堂々たる漫才。順番さえ恵まれてたらどこまで点数が伸びてたか,本当に惜しかったです。。。
あと、この形の漫才ってトムブラウンと同じでフォーマットが認知されるとより強みを出せるフォーマットだと思うんですよね。
題材次第でどこまでも面白くなれます。
なので来年以降がとても楽しみです。

2,ランジャタイ
点数:89

2組目でこれは心の準備が。。。
期待通りの漫才で良かったです。
意味わからないネタだし、意味わからない事やってんのにしっかりその意味がわからない事が伝わってるっていう不思議さ。
国崎さんの表現力は一級品だなと笑
また、伊藤さんのツッコミもそこツッコむ?ていうツッコミなので本当に観ていて楽しかったです。
ツボにハマってしまってとても面白かったんですけど、途中から何が面白いって「これをM-1でやってる」ていう事実が面白いのか、はたまたネタが面白いのかわからなくなってしまいました。
採点すると、後半ちょっと尻すぼみになった感じがあったのと、モグライダーには及ばなかったかなと思い、1点低い89点で様子を見ました。
まぁ、あの、、正直2組目でのランジャタイに点数付けるなんて無理です。。。

3,ゆにばーす
点数:92

正直驚きました。
ネタが上手い、作り込まれてる。
なおかつ彼らがやるからこそ面白い。
そんな漫才でした。
また、以前M-1に出た時に巨人師匠から「はらさんメインの喋りの方がええんちゃう?」というアドバイスをしっかり取り入れた漫才になってるなと。
これはある程度跳ねるかなー、と思いましたが思ったほどでしたね。
気になったところとしてはやはり川瀬名人が少しかかってしまったというか。
少々聞き取りにくいところがあったかなーって思います。
本当それだけだと思います。
逆に言えばそれくらいで点数が伸び悩むほど今のM-1のレベルは尋常じゃないくらい上がってます。

...と思ってましたが、いろいろ考えて書き足したい事があったので追記しときます。
時間が経った今だからこそ思ったんですが、なぜか2回目観たいと思わないんですよ...
彼らのことが嫌いじゃないし、寧ろ確実に良いネタを作るので評価してます。
多分これはM-1観てた方に通づる事だと思います。
なぜか。
今YouTubeにはM-1の決勝ネタが全てアップされてます。
驚くことに再生回数が1番少ないのがゆにばーすなんですよ。
なぜなんでしょうね。

ゆにばーすはこれまで過去3回出てますが、どれもネタは一級品で作り込まれてて、素晴らしいです。
漫才としては。
逆に言えば作り込まれ過ぎてるようにも思います。
漫才を上手く魅せたいんだなぁっていうネタ。

ここでM-1グランプリ2018で志らく師匠が仰っていた言葉を引用します。

「上手いな」って先に感じてしまった
本当に凄い漫才師は「上手い」って感じさせないでしょ?!
「魅力」というものには
「上手い」なんて物は、太刀打ちできない。

今のところネタの構成は、基本的にはらさんのブサイクありきのネタになってますよね。
これはこのコンビだからこそ出来るネタだから強いし、流石のネタだなとは思いますが「面白い!」とはならない。
恐らくはそこ。
魅力が足りないから再生回数が伸びない。
塙さんの「言い訳」という著書にも書いてありましたが、漫才の理想形は
「台本として誰がやっても面白いネタ×その人がやるから1番面白い」だと思います。

結局は、このネタは良くても、男女である必要はあっても彼らである必要がないのでは?という結論に至りました。

もっと人間味のある、彼らの中身がより見えて来るようなネタをすれば漫才師として突き抜ける事が出来るのではないでしょうか。

4,ハライチ
点数:85

新しいスタイルのハライチでしたね。
M-1という夢を抱いて芸人になった2人。
売れてる中でもその原点を忘れず、スタイルを変えてまで臨んだ心意気は素晴らしいと思います。
ただネタとしてどうなんだろうって感じではありました。
終始同じ展開に収まってしまったかな。
なのでこの点数です。
まぁ正直ここは点数というよりも心意気だとか、そういう姿勢ですかね。
かっこよかったです。

5,真空ジェシカ
点数:95

ワードセンスが全部刺さりました。
正直ここがなぜ最終決戦に行けなかったかわからないくらい。
拍手笑いの数が多かったですし、テンポや空気感が非常にちょうど良かったです。
ワードで笑わす漫才ですが、しっかり「駒澤のたすき」や「手遊びに詳しいおばあちゃん」という伏線もしっかり「伏線」と「回収」部分どちらでもウケてましたし、「4分ネタ」として構成もしっかりしていて理想的な漫才だったと思います。
「理系のおばあちゃん」とか「5秒秘書」とか凄まじかったな...
マイナスがあるとするなら「ジャイロ回転」のくだりがあんまウケてなかったくらいなんですかね?
あとはなんでしょうね。
ツッコミがどういうボケかを説明させて笑いを取る形の漫才なので、ボケだけで笑わせる形が少なかったのかな。
でもそこは霜降り明星と似た形ですし別にマイナスにはならないでしょうし...
なぜ跳ねなかったのか。
ワードセンスで笑わせる漫才だからそのワードがハマらなかったって感じなんですかね。
とにかくここは私にとってはドンピシャでした。

6,オズワルド
点数:96

あまりにも圧巻。
東のしゃべくり漫才でこれだけのネタを作り上げるっていうのは快挙なんですよね。
前人未到の地というか。
去年は割とツッコミワードで笑わせるパターンが多かったですが、今年はボケからでも笑わせるようになってる。
コンビとして強くなって戻ってきたな、と。

これまでのオズワルドってツッコミの伊藤さんはセンスの良いワードで笑わせ、キャラが立ってましたがボケの畠中さんって表情等、いまいち人間味がこれまで見えて来ませんでした。
しかし今回はその「見えて来ない」というキャラだからこそ心に闇を抱えてる、掴みどころのない怖い人間というキャラが出来上がってて2人がコンビとしてしっかり立ってる漫才だったな、と。
今までは「面白い東のしゃべくり漫才」という大雑把な形しかありませんでしたが、今回の漫才を機に「オズワルド」としての形がみえました。
要は元々の漫才の技術に、人間力が追いついてきたかな、と。
先述した話と繰り返しになってしまいますが、元々のオズワルドは上手すぎた。
そこにようやくコンビとしての魅力が光ってきたな、と。

4分間のトーン、間、テンポについては技術がある漫才師なので文句なしの完璧の出来でしたね。
廻廻奇譚な漫才。
言うことなしの素晴らしい漫才でした。

7,ロングコートダディ
点数:92

ボケ数等の手数は少なかったものの、1個1個のパンチが強かったなと。
「肉うどん」というチョイスが抜群すぎましたね。
あれで会場の空気を掴みました。
そして肉うどんって言われた後の兎さんの表情や天寿を全うする肉うどんの表現が非常に良かったですね。
そして2回目、ワニを取り損ねての肉うどん。
言われてショック受けた後に兎さんの
ワニって「に」で終わってんねや」って付け足したツッコミがすっっっごい意味が薄いツッコミなんですけどこの漫才を観てた誰しもが思った事を言ってくれたんでそこも良かったですね。 
何せツッコミはお客さんの代弁者という役割もあるので。
だってたった「わ」と「に」の2文字で構成されてる文字ですもん。
若干「ツッコミボケ」の要素も含まれてて好きでした。
そして最後の「2文字タイム」
とにかく大ボケを1つも外しませんでしたね。
ただここもまた出番順かな。
オズワルドの後だったからこそ暖まってはいましたが、採点するとなると比べられてしまうので、手数だったり王道漫才の強さで少しオズワルドよりは下がってしまうと思います。
私も面白かったし、2本目観たいとは思いましたがオズワルド、真空ジェシカよりは弱かったので現時点で3位の92点にしました。

8,錦鯉
点数:93

ボケのまさのりさんは言うまでもなくバカなボケとして個体がかなり強い。
その上で今年はとにかくツッコミが進化しましたね。
前半は去年と同じようなリズムでしたが、後半がとても良くなってた。
ボケとツッコミの畳み掛け、応酬。
渡辺さんの心地良いツッコミ。
そしてあの頭の叩く音ですよ。
小気味が良くて、笑うタイミングを作ってくれるんですよね。
なんかの技術に似てるなーって思ってたら思い出しました。
あれって張り扇という扇子に似たようなもので釈台を叩きながら話す「講談」という芸に似てるんですよね。
話にリズムを持たせる為に句読点のように「パン!」と叩いて話すあの芸を彷彿とさせました。
とにかくあの音のタイミングを外さなかったですね。
50歳と43歳で、そしてたった1年で圧巻の進化を魅せてもらいました。
点数ですが、ここまでかなり褒め倒してますが前半がちょっと伸び悩んだ感があったので自分の中では暫定3位の93点を点けさせてもらいました。

9,インディアンス
点数:93

ここが正直、1番感動しました。
かなり進化してましたね。
貪欲に笑いを取りに行くようになったというか。
今までは本当に手数だけだったんですね。
ボケ数は多いけど、ネタとしてはイマイチというか。
だから私はこれまでこのコンビはあまり好きじゃなかったんですけど、今回でフアーンになりました。
笑いの質が格段に上がった。
例えば1番最初に拍手笑いを取ったところ。
真っ暗な怖い家に入っていくシーンで、怖がるところなのにちょけて「怖杉謙信」てボケるんですけど、今までならただ「怖くなくなるわー!」てツッコんですぐ終わるだけだったと思うんですよ。実際そこで終わってたら「あー、ただボケるだけね」て感じで大したことないなーって思われてしまってました。
しかし今回は
「恐怖心が行方不明やわ」ていうツッコミワードから
「恐怖心のやつ、東京行ったんだって」ていうツッコミワードから派生して拍手笑いを掻っ攫うという。
ネタの本筋から外れたボケっていうのは元々のスタイルではありましたがそこにかなり磨きがかかったなー、と。
そこから繋がってくるんですが、きむのツッコミも格段に良くなりましたね。
今までは最初に「ええねんええねん」だとかで割とボケのみで笑い取ってツッコミはただツッコんで終わらす形が多かったんですが、
「Snowじゃないわ」とか「次の携帯の話ええねん」とかボケを立たせるワードを言ってからツッコんで本筋に戻すっていう形に変わったと感じました。
だからこそ先程のくだりのようにツッコミワードから更に強いボケに派生しやすくなったというんでしょうか。
気持ちの良い漫才を観れました。
点数ですが、本当にここは好みになってしまって申し訳ないです。
私はM-1っていう大会の中で1番採点に比重を置いてるのは「4分の筋肉」なんですよね。
そうなると一個のボケツッコミは強くとも心霊体験というネタの構成、4分漫才って考えると伏線とかも特に無いですしまだもう少し良いネタを書けるはずという伸び代も含めて93点という点数にしました。
ナイツ塙さんもインディアンスに対して「日本一漫才が上手い」と言いながらも塙さんの点数の中ではオズワルド、錦鯉に次いでの3位に落ち着いてしまったのはこの部分じゃないかなと思います。

10,もも
点数:94

このフォーマットを生み出した事をまず評価したいです。
顔いじりネタではあるんですけど漫才の形としては笑い飯とミルクボーイのハイブリッドだと思います。
行ったり来たりしながらどちらもボケツッコミするっていう。
面白かったですし、同じ事の繰り返しにはなるんですけどそれでも後半に盛り上がるようにきっちり出来上がってるという。
もったいなかったのがオール巨人も仰ってましたがちょっと前半丁寧に行き過ぎたのかな、と。
「ズレてますよね?」あたりのやり取りが少し長く感じたんですが、これは前もってももを知らない人のために彼らなりに丁寧に入ったのかなーと思いました。
「◯◯顔やろ!」の時はしっかりお客さんに顔見せるようにしてたりとお客さんに配慮が行き届いた漫才でした。
だからこそネタのフォーマットが浸透した2本目はもものエンジンかかった掛け合いをより早い段階で観れるだろうなと思い、暫定3位に残ってほしく94点という点数を付けました。
とにかく後半1分半のワードセンス、掛け合いが強すぎてぐんぐん点数伸びていきましたね。

結果は5位と少し点数が伸び悩んだ印象です。
理由として考えられるのは、2つ思い当たります。

まず先述した「笑い飯とミルクボーイのハイブリッド」
聞こえは良いですが、Wボケかつ行ったり来たり漫才っていう異質な漫才スタイルなので浸透するまでに時間がかかったのかな、と。

そして2つ目が「牛乳せっけん顔やろ」などと、固有名詞でツッコむ点。
これは非常にセンスが問われるので、そのワード1つ1つがお客さん、審査員に刺さらないとかなりきつい。
そういう点で言えば真空ジェシカや霜降り明星と似たスタイルでもあるんですよね。
今大会はそのワードセンスで勝負した真空ジェシカが跳ねなかった以上、ももに分が悪かったのかなと思います。

このフォーマットが果たして飽きられずどこまで通用するかはわかりませんが、今回の彼らのセンス見るに今後が非常に楽しみな1組であることは間違いないです。

最終決戦1組目
インディアンス

1本目よりはちょっと弱かったというか、笑いと笑いの時間が長くなってしまったかな、という印象。
しかし2本目でも「じゃんけんせえや」とか「ためになったねー」の部分の強いやり取りで大きい笑いを取っていたのがやはり圧巻。
あとは「真美」を後半で拾ったのもネタとしては2本目より評価できる点でしたね。

最後に言わせてもらうと、これはインディアンスの良い部分であり、悪い部分になってしまうんですかね。
ボケ→ツッコミ→(本筋に戻って)ボケではなく、
ボケ→ボケ→ボケ→ツッコミ→(本筋に戻って)ボケていう派生がインディアンスの持ち味。
ですが、このボケが刺さらず大きな笑いを取れないとこのやりとりが全て無駄になってしまう上に本筋から逸れてるボケなので
「ああもうそのやり取りいいよ...」て冷めてしまうんですよね。
漫才って本当に難しい。
ただボケれば良いってわけではないんですよね。
いかにツッコミにお客さんに刺さるワードを言わせるか。
ここがインディアンスの漫才のボケの課題だと思います。
しかし、去年に比べたらこの部分は大きく進化を遂げてます。
あとは4分それを継続するのみ。
今回は惜しい結果になりましたがこのM-1で彼らの漫才により一層拍が付いたと思います。

最終決戦2組目
錦鯉

ここは1本目より強かったと思います。
前半から飛ばしてましたし、中盤に大きい笑いがありましたね。
「森に逃げ込んだ!」
「...じゃあもういいじゃねえか」
のやり取りは秀逸でとても笑いました。
また、自分で置いたバナナの罠に引っかかるだったり、おじいさんと猿を間違えたりだとか、まさのりさんのキャラだからこそ違和感なくスッと入ってくるボケだな、と。
あのボケは普通の人間がやったらネタが飛びすぎて違和感が残ってしまうと思います。
バカが定着したまさのりさんだからこそ出来るボケ
そして最後はおじいさんの置き方という伏線も回収して綺麗に終わりましたね笑
バカで元気なおじさんだからこそ出来る強い漫才でした。

最終決戦3組目
オズワルド

ABCグランプリ優勝ネタをここで持ってきましたね。
ネタ単体で観たら本当に作り込まれてて、尚且つアレンジが効いてて更に面白くなってました。
ただボケ単体が強く、テンポの良いインディアンスと錦鯉の後だったから会場がオズワルドに付いていなかった感じがあります。
インディアンスと錦鯉はボケに対してしっかりとツッコミをするんですが、オズワルドはボケを受け入れながら訂正するような形のツッコミなので、その点においては割とスタイルは両極にいると思うんですよね。
まずそこでお客さんが頭の切り替えが必要になってしまった。
あとは、ここもまたスタイルが全く違うので笑いと笑いの間の時間が少し長く感じてしまったかな。
特に、オズワルドのネタは作り込まれてるが故に複雑な構成かつ緻密なので、ネタの最初で上手く掴めなければそのままお客さんを置き去りにしてしまうパターンに入ってしまうんですよね...(これは2020(マヂカルラブリー),2019(ミルクボーイ)で痛感してるはず笑)

上手いこと噛み合わず、後半はそれによって少し焦りが出てました。

もったいなかったのが、後半の伊藤さんと畠中さんのセリフを被らせて
「脳溶けちゃうよー」の下りはとても面白いんですがまさかのセリフの被りがぐちゃぐちゃになってしまうという。
あそこはこのネタで大きい笑いを取るポイントだったと思うのでかなり痛かった。
しかしながら最後に
「トマト投げてくんなーい??」とか
「俺を大きい獲物にするな」というオチ。
見事な伏線回収。
和牛に匹敵するレベルのネタはもう名人の域でした。

ここも付け加えますが、オズワルドの2本目のネタを選択ミスだとは思いません。
ABC優勝ネタですし、非常に良く出来たネタであることは間違いないです。
これを選択ミスというのは、セーブシチュエーションでクローザー出して打たれた時に「継投ミス」だと揶揄する事と同義だと思います。
こればっかりはM-1という大会の性質上やってみないとわからないです...

最終投票:錦鯉

総合的にみて笑いの量が多かったのと、「じゃあもういいじゃねえか」
あそこの笑いが優勝に相応しいやり取りだったな
と思い、最後は錦鯉にしました。
やはりまさのりさんの圧倒的ボケとしての人間力。
この破壊力というのは凄まじいものがありますね。
コンビとして強いボケとツッコミの2人は優勝に相応しかったです。

そして優勝が決まった後の最後の2人の抱き合うシーン、まさのりさん、塙さん、富澤さんの号泣シーンは涙腺やられましたね。
M-1史上最も感動しました。
心からおめでとうございます。


おわりに

つくづく漫才とは
「ネタ」と「演者」のバランスだよなー,と思います。
オズワルドのネタを錦鯉がやったってそこまで面白くはないですし、錦鯉のネタをオズワルドがやっても面白みはそこまで出せないんですよね。
なのでここで一個、式を。

漫才とは、ネタ×演者 である。

出ましたね。
まぁ要は台本として読んでるだけで面白いネタに、本当に言いそうな人が芸を持って演じる事で漫才は完成されるんです。
アンタッチャブルやチュートリアル、かまいたちの漫才なんかはそれを象徴してると思います。

そしてもう一個。
M-1史上最多じゃないですかね。
非関西が6組も出てるM-1グランプリ。
去年のマヂカルラブリーといい、大きく漫才の歴史が、時代が変わりつつある。
そしてその代表格であるオズワルドには敬意を表したい。
なぜなら「東」のしゃべくり漫才で最終決戦に行った漫才師は過去ナイツだけです。
そして決勝トップ通過に至ってはM-1史上初めての事なんです。
前人未到の偉業に挑戦している彼らの漫才には感服してしまいます。
今回は錦鯉の圧倒的人間力の前に敗れてしまいましたが、畠中さんのキャラもしっかり立ちつつあったし来年こそ偉業を成し遂げてくれると思います。
前述した通りいくら良いネタを書こうとも、演者が立たなければ活きないです。逆も然り。
畠中さんのあの猟奇的キャラがより憑依すれば更なる伸びが生まれると思います。
オズワルドのような形の漫才は「M-1」という称号はどのコンビより獲りたいと思ってるだろうし、獲るにとても相応しいんですよ。
なかなか言葉で表しづらいですが、銀シャリと同じようなものだと思います。
今年2本やり切ってしまった分、来年非常に大変だと思いますがそろそろマジで獲って欲しいです。

東のしゃべくり漫才の完全体で、優勝を獲ってくれ。

点数まとめ

1.モグライダー    90点
2.ランジャタイ    89点
3.ゆにばーす     92点
4.ハライチ      85点
5.真空ジェシカ    95点
6.オズワルド     96点
7.ロングコートダディ 92点
8.錦鯉        93点
9.インディアンス   93点
10.もも       94点

最終投票 錦鯉

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