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#19 第1次試験当日 ー1日目ー

2022年8月、第1土日の2日間。中小企業診断士資格1次試験が行われた。

試験1ヶ月前から、無駄な外出を控えていた。まだまだコロナ禍であったため、試験当日に発熱しているとそれだけで受験できない。
受験が出来なければ、これまでの1年間の努力が無駄に終わり、また来年まで待たなければいけない。それだけは、避けたかった。
なので、体調面をとにかく気をつけた。試験前1ヶ月間はほとんど人と話すこともなく、宅配便が届いた時や、スーパーやコンビニで精算した時に「ありがとう」と声を発するくらいだった。

試験会場は神戸の人工島にある大きな会場だった。家からは電車を乗り継いで1時間半ほど。最初の科目は9時50分から始まるので、余裕を持って9時までには会場に着くように早めに家を出た。

試験当日の朝は曇り。
順調に家を出て、人工島へ渡る電車のところへ来ると、駅のホームからはみ出るくらいの人だかりが見えた。

駅員さんが拡声器で案内しているのを聞いていると、どうやら局所的な豪雨で雷が落ちたようだ。その影響で電車が止まりダイヤが乱れていた。
え、、やばくない??
ホームを見ると教科書や参考書を手に持つ人であふれかえっていた。
これで試験に遅れたらどうなるんだろう?と考えたけれど、おそらくここにいるほぼ全員が試験会場に向かう人たちだ。遅れるとしてもこれだけの人数が電車の影響で遅れるのだとしたら、どうにかしてくれるんじゃ??
などと考えて、まぁ、焦っていても仕方ない。どうやら電車は再開したようなので、順番に乗れるのを待とう。
そうして、早めに出ていたこともあって、予定より20分ほど遅れたものの試験にはじゅうぶん間に合う時間にたどりつくことができた。

試験会場に着く前に、受験票をスマホのカメラで撮影しておいた。
会場の場所や、席番号(受験番号)を確認する際に、受験票を出し入れするのは面倒だと思ったからだ。そのおかげで、スマートに自分の席まで辿り着いた。

長机に2人ずつ。あぁ、これ消しゴム使われると机揺れるやつ〜〜
と思いながら、隣の人をチラ見。
真面目そうな普通の男性だった。ただの偏見だけどなんとなくホッとする。

会場はすごく広くて何百人もいたと思う。年齢も幅広く、スーツの人やラフな感じの人、予習している人や寝てる人などいろんな人がいて面白かった。
同じ会場で、学校のクラスメートにも会うことができた。そういう人が多いのか、仲間内で外で溜まって話している人たちもいた。
ちなみに、中小企業診断士試験受験者は8割が男性と言われていて、休憩時間に男性トイレに行列ができると聞いていた。当日もまさにその通りで、女性トイレはすぐに入れるのに対して、男性トイレには長蛇の列ができていた。そのため、朝使えた女性トイレの1つが急遽男性用に変わっていたほどだ。

こういう大きな会場で受験など経験したことがない私は、それだけでちょっとテンションも上がっていた。緊張のドキドキと初めてのワクワクだ。

そうこうしているうちに、試験監督の人たちが列を作って入ってきて、会場がピリッとなる。
あ、この人たちはきっと中小企業診断士の先生方なんだろうなぁ。
老若男女いろんな人がいるんだなぁ、、とぼーっとしていると、机の上のものを片付けるようにアナウンスが流れ、答案用紙と問題用紙が配られた。

さぁ、いよいよ本番!

ゆっくり深呼吸をして目をつぶり、「はじめ」の声がかかるのを待った。

デザインだけやってきたオバさんが一念発起して資格取得を目指した自分史を投稿しています。#01から順番に読んでいただけると嬉しいです☺️
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ビリオバ



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