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NTTのNEXT TECHNOLOGY TRY2020 11/29開催!

2021年11月29日に開催されたNTTの「NEXT TECHNOLOGY TRY2020 テクノロジーで未来を動かす、サイ・エンスの挑戦」にオンライン参加しました。

3つのテーマで行われましたが、そのなかでサイバーセキュリティについてご紹介します。


未曾有の攻撃量を、史上最強の防衛力でゼロに

今回の東京五輪では4.5億回を超えるサイバー攻撃がなされました。12年に英国で開催されたロンドン五輪における約2億回の2倍以上に当たります。18年に韓国で開催された平昌冬季五輪では、サイバー攻撃によって一部ネットワークが接続できなくなるなどの被害が出ていました。

そんななか連日受ける様々な攻撃に対して、早期検知や不審パケットをドロップする等の対処により全てブロックできたそうです。

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システムとしては、サーバマシンに到達する通信のログデータをクラウド上の本体へと暗号化通信(AES)で報告し、リアルタイムで防御システムを発動するSaaS型のWAF/IPSが活用されました。大規模な大会においては、複数のホスト、さまざまな種類のWebサーバのソフトが利用されます。WAF/IPSによりそれらを包括的にログが検知され、遮断も実行され、運用されるたくさんのホストが守られることになりました。

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そして大会運営に影響を及ぼすサイバーインシデントを発生させることなく大会を終えることができました。

コロナ禍での大会開催となったため、リモート会議やツールを活用した運営、コロナ感染症対策として関係者の健康情報・PCR検査結果を見える化するシステム等が必要となり、これまで以上にテクノロジーが重要な大会となり、それを支える通信サービスが大きな役割を果たしました。


オリンピックで用意された通信サービス

・世界で約6億人が視聴した開会式等のテレビ放送を届けるための競技会場と国際放送センター(IBC)となる東京ビッグサイトを結ぶ放送用ネットワーク
・競技運営に必要な様々なシステムやメディアへの競技結果を配信するシステムのためのデータネットワークサービス
・43競技会場、IBC、メインプレスセンターや選手村等の会場内LAN
・関係者向け映像配信、固定電話等の様々な通信サービス
・2020年に商用サービスの提供が開始された5Gは全ての競技会場でエリア化し、最新の携帯電話サービスも提供

<大会用データネットワークとして使用された会場LAN>
⇒光ケーブル1,200km、メタルケーブル3,900km、放送用ネットワークは、光ケーブル1,900km、専用線で1万kmに到達。
Wi-Fi アクセスポイント1万1,000カ所、携帯電話1万9,600台、固定電話2,800台、CATV セットトップボックス6,800台


ステークホルダーマネジメント

国内外のICT サービス事業者やプロバイダー、重要インフラ関連機関、政府、東京2020 組織委員会... あらゆるステークホルダーとの連帯によって、多くの知恵や技術の融合を産み出し、今大会の成功へ導いたとのこと。

サイバーセキュリティでは、テクノロジーも大事ですが、それに関わる人の意識や取り組みがとても大事になります。

こうした大会でサイバーセキュリティの取り組みが取り出されるのはとてもいいことだと思います。サイバー攻撃は大会のあともあらゆるところで起きています。家庭でもルーターを最新にしてパスワードを単純なものにしないだけでもずいぶんセキュリティレベルがあがります。ひとりひとりのセキュリティに対する意識向上が全体を守るには必要なことと思います。


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