除日(じょじつ)の夜に鐘が鳴る
除日(じょじつ)とは、古い年を除き去り、新しい年を迎える日という意味します。1年の最後の日である大晦日は、「除日」ともいうそうです。
除日の夜は「除夕(じょせき)」とか「除夜(じょや)」というので、大晦日の夜から年明けにかけて寺院で打ち鳴らす鐘を「除夜の鐘」というそうです。
では、大晦日(おおみそか)とは、何でしょう。
1日は月が立つ「つきたち」から「ついたち」
2日は、2番目の日で「ふつか」
3日は、3番目の日で「みっか」
4日は、4番目の日で「よっか」
〜
30日は、30番目の日で「みそか」
ということで、月末は「みそか」というそうです。
そして年末は、年の最後なので、「大みそか」というそうです。
それにしても、古い年を除くとは、どういう感覚なのでしょうか。
1年のうちにいろんなことが起き、知らず知らずのうちに身についている怒りや苦しみ・妬み、ひがみ、欲望などがあるのでしょう。それを取り去り、新しい気持ちで新年を迎えるという感じが近いのでしょうか。
では、なぜ鐘を鳴らすのでしょうか。
人のもつ煩悩の数は108といわれ、鐘をつくたび、一つずつ煩悩を祓うというそうです。目に見えない怒りや苦しみといった無意識を音にすることが大事なのでしょう。見える化(聞こえる化)して意識をのせることで、闇に包まれていた所に光が当たるのかもしれませんね。
年末というキリが良い時に1年を振りかえり、除夜の鐘を鳴らすのもいいかもしれません。
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