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佐渡島の金山が世界遺産国内推薦決定
2月1日ぎりぎりで国内推薦決定
国内で年に1つだけ世界遺産への推薦ができるのですが、前回の記事(1月28日)の段階では、佐渡が正式に推薦されることが決定していませんでした。一時は推薦しないという方針だったところから一転し、2022年2月1日の政府の閣議で期限ぎりぎりでユネスコへの推薦を正式決定しました。
それをうけて東京・表参道の新潟館ネスパスののぼりの文言も変更されていました。
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とても喜ばしいことです。
よくみると微妙に変わってします。
・金銀山→金山
・佐渡→佐渡島
それには深い事情があるようです。
青山繫晴チャンネルで、青山議員は、今回の世界遺産登録へのユネスコへの申請は江戸時代に限るのかと合同会議※1であらためて問うたところ、文化庁の回答は明確で「江戸期に限る」※2とのことでした。
※1)外交部会(会長:佐藤正久)、文部科学部会(会長:山本ともひろ)、外交調査会(会長:衛藤征士郎)、文化立国調査会(会長:山谷えり子)、日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会(委員長:有村治子)の合同会議
※2)文化庁「推薦にあたって普遍的価値は江戸期の佐渡金山が伝統的な手法を洗練させて当時の世界一の水準に達していたというところにあるので明治維新後とは明確に切り離していきます」
青山議員は江戸期に限らず、近代もいれるべきだと主張します。佐渡には近代にわたる遺産も多く残っていますし、金山だけでなく銀山もありますが、今回の推薦はあくまで江戸時代での金山に限る話になっています。
江戸時代の金山に限るのか
令和4年(2022年)2月13日13:30~15:20に新潟市民プラザにて、佐渡金山を世界遺産にすべく講演会が行われ、オンライン参加しました。
この講演会で印象的だったのは、新潟県知事も、新潟県教育庁文化行政課も、佐渡市長も、20年以上にわたり、佐渡を世界遺産にすべく長年戦ってきたということです。
新潟県教育庁文化行政課の方も、文化庁に4回も推薦をやりなおしをし、修正をかけながら、やっとのことで国内推薦にこぎつけたことを説明してくれました。
実は銀の産出量は、金の200倍あり、銀山としての影響もかなりあったのですが、それも削り、「江戸時代において、おそらく世界最大であった佐渡の金は、日本のみならず世界に影響を与えた」という点に限ることで、より世界遺産に登録されるだろうと努力されています。さらに島であることは、より貴重な存在なのであえて島という字もいれて「佐渡島」としているとのことです。
講演の最後の佐渡市長も、16年の在任期間はずっと、前任の方から含めると20年以上推薦を働きかけてきていたとのことです。
佐渡の世界遺産登録はまさに悲願なのです。
青山議員のおっしゃることは、本当に正論です。前回の記事にも書きましたが、近代において韓国人の佐渡鉱山での労働は確かにありましたが、調査資料にもあるとおり、強制的に連れられて労働させられたわけではないと思いますし主張すべきは主張しないといけないと思います。
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しかし今回の推薦を江戸時代に限ることは、十分に議論を重ねたうえでの苦渋の決定だったのだろうと思います。
今回の講演会では、近代のことにも、韓国のことにも触れず、これからはイコモス(ICOMOS/ International Council on Monuments and Sites)の方との短期決戦にのぞむという姿勢をおっしゃっていました。
佐渡が世界遺産に登録されることを切に願います。
世界遺産推薦決定記念 佐渡金銀山世界遺産登録推進講演会
1.開会挨拶
新潟県知事 花角 英世
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2.来賓挨拶
参議院議員 水落 敏栄 氏
3.報告
「佐渡金銀山の 世界遺産登録に向けて 」
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4.講演
「日本史を動かした佐渡金銀山~その知られざる山での採掘・生活・文化~」講師は歴史作家の河合敦氏です。
佐渡金銀山は固い岩盤と水との闘いの歴史であったことがよくわかりました。
5.閉会挨拶
佐渡市長 渡辺 竜五
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