旧日光街道ウォーク⑲ 徳次郎宿→大沢宿
こんにちは、ばーどです。
2024年4月6日(土)。
いよいよ日光街道のハイライト、杉並木に出会えます。
1.石那田の一里塚
船生(ふにゅう)街道との分岐点にある、石那田の一里塚。
江戸からちょうど三十里めですが、残念ながらわびしいお姿です。
他の方のブログなどを見ると、塚の草が刈られた写真もあり、このときだけたまたま…ということにしておきますね。
下野国に長く住んだ二宮尊徳が指導して用水路を整備。周辺集落の農耕や生活に大きく貢献したとされています。
街道ウォークを始めてから、各地でこのような歴史に触れ、水の大事さを改めて感じられたことは、ありがたいことです。
2.海老王子
霧は晴れ、雨はあがりましたが、雲が低くどんよりとした空模様。
石那田八坂神社の天王祭は、京都の八坂神社の祇園祭の流れをくむもの。
山中の本殿からご神体を御仮屋に遷座し、本宮へ戻る最終日には集落の屋台や神輿が集まって見送るという。
開催は4年に一度。ぜひ一度見てみたいものです。
熊野から杉苗木を運んだ職人が、この地でとれるザリガニを海老と呼んだことから、地名の「海老」がついたとか。その下の「王子」は、熊野参詣路で神を祀るために立てていた社をのことを指し、日光と熊野の結びつきがあったことの証になりますね。
森林との共存のためにも、人々の暮らしのためにも、一定量の伐採は必要だと思います。切られた木材が有効に使われることと、新たな森が生まれることを願いたいものです。
3.お願い地蔵
祠の中に、赤い布にぐるぐる巻きのお地蔵様。
自分の患部に赤い布をつけるとご利益があるという、お願い地蔵。
三個並んだ丸石のうち、一個を持ち上げて軽ければ願いが叶うという、別名は占い地蔵。
新渡神社の向かいあたりに、上小池の一里塚跡があるのだが、標識もないので、最初は通り過ぎてしまいました。
江戸から三十一里目。
旧日光市・今市市などが合併して、現在の日光市が2006年に誕生。
しばらくは旧今市市のエリアを通過します。
4.杉並木
山口集落から、「杉並木」と表示が増えてきました。
いよいよ杉並木の区間に入ります。
三代将軍家光の命を受けて、松平正綱が24年の歳月をかけて杉並木を植栽して、家康公を祀る東照宮に寄進したのが始まりです。
この地が日光神領との境にあたり、並木寄進碑が建てられています。
この区間の杉並木は約1kmで、まもなく大沢宿に。
集落に入ると、保護地域から普通区域に変わり、境目にはこのような標示が建てられています。
5.<第十九番>大沢宿
大沢宿は、宿駅となったのちに何度か火災にあり、本陣跡や歴史的な遺構は残っていませんでした。
国道119号はこの先、杉並木の旧道と、バイパスの新道に分かれます。
もちろん進むのは、旧道のほう。
次の今市宿、さらには日光まで、続く杉並木が楽しみです。
徳次郎宿→大沢宿
距離 9.6km
所要 2時間25分(休憩除く)