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旧甲州街道ウォーク⑨ 小仏宿→小原宿

こんにちは、ばーどです。
2024年7月28日(日)、猛暑の休日。
甲州街道で初の峠越え。いよいよ東京脱出です。



1.東坂

中央高速で何やら工事している
新小仏トンネル工事だった

JR中央本線で上下2本、中央高速で上下2本のトンネルが貫く小仏峠。5本目のトンネルが3年後に開通予定。

浅川神社 今日の道中無事を祈願
浅川神社 由緒書
振り返ると森に包まれていた
臨済宗實珠寺
こんな小川でも一級河川
並行する高速の表示で距離を知る
トレイルランナー

小仏峠を含む高尾山や陣馬エリアは、トレイルランナーに人気だそうで、何人もの健脚たちとすれ違い、追い越されていきました。
こちらは歩くだけで精いっぱいなのに、彼らは超人!

南浅川沿いの崖を進む
「壁」に阻まれ、道なりにカーブ

正面の「壁」の上の道まで、つづら折りの道を進みますが、かつては直登の急坂だったそうです。

山登りおじさん
つづら折りをたどり、下を覗き込む
高尾小仏植樹祭2019・2020の説明板
植樹祭のエリア 立入禁止

高尾小仏植樹祭。
小仏トンネル掘削の残土置き場だった場所を豊かな森にするために、2017年から(コロナ期を除き)毎年実施されている取組み。NPO法人が主催し、NEXCO中日本が共催、2024年は5月と9月に実施、とあります。

車道はここまで

江戸から十四里目、小仏の一里塚は、この辺りにあったとされています。

この先は小仏峠の登山道
道標

小仏峠は、東京都と神奈川県の境。勾配が急で車道化が困難であったため、明治期には南側の大垂水峠を通るルートが国道(20号)として整備されました。以降は通行量が激減し、おかげで今では自然豊かな登山道が残されています。

小仏東坂を登る
アジサイのつぼみ
開花しかけたつぼみ
水場
つづら折りの山道
徐々に急坂になってきた
木立の山肌を巻きながら登る
ここも「道路」であるうことの証し

山ガールや山登りおじさん、トレイルランナーとともに、街道ウォーカーも峠を向かいます。


2.小仏峠

小仏峠に到着 標高548m
案内図(東京都)
小仏峠から東を望んで小休止
正面のビルは八王子市街
右奥、霞の向こうにうっすら新宿構想ビル群
小仏バス停から来て小仏城山方面へ向かう
右 小仏バス停方面(=来た道)
左 陣馬山・景信山方面
峠の鞍部を小仏城山方面へ
明治天皇 小休止と野立の碑
説明書は新聞の切り抜き
茶屋の本屋跡 崩壊している
向いの休憩所はかろうじて耐えている
赤ペンキの「小仏峠」 少し不気味さを感じる
底沢バス停・相模湖駅方面へ
神奈川県立陣馬相模湖自然公園案内図(神奈川県)
甲州道中歴史案内図(相模原市)
甲州道中 道標

ここから先は神奈川県。ようやく東京都を脱出です。

大きなヒキガエル

3.西坂

小仏西坂を下る
細い山道
意外と急な坂が続く
竹林
伸びる木の根
かつて中峠茶屋があった場所
送電線の鉄塔
舗装道が見えてきた
車道に合流 左奥へ進む
東海自然歩道 説明板
右奥から下り、左奥へさらに下る

東坂・西坂ともヘアピンカーブが続き、いかに峠越えが急だったかを実感しました。


4.小原の一里塚

新小仏トンネル工事現場への入口
工事車両のためか、道路がきれいに整備
中央道・JRもトンネルから抜け出した
手前が中央道 奥が新トンネルルートの工事
新トンネルルートの橋脚工事
工事のための仮橋を渡る
Y字路を左手前に折れる
右に進むと美女谷温泉
甲州街道は左へ折れて底沢バス停へ
美女谷橋
中央道の真下をくぐる
馬頭観音
旧街道の風景
左のJRの下に回り込みガードでくぐる
中央線長久保ガード
くぐり終えて振り返る
ガード脇の標柱
小原の一里塚跡の説明板
江戸から十五里目
T字路を右へ
国道20号に合流 右へ

小仏峠の急こう配を避けて大垂水峠を経由した国道20号と合流しました。

神奈中バス 底沢バス停
日本橋から63km

5.<第十四番>小原宿

小原宿は小さな集落ながら、小仏峠を控えた重要な宿場で、次の与瀬宿とは合宿でした。
合宿での継立業務の分担は、日付で分ける(上旬・下旬など)のが通例ですが、西行きは小原宿から与瀬宿を越えて(次の)吉野宿まで、東行きは与瀬宿から小原宿を越えて小仏宿まで、の「片継ぎ」という特殊な分担でした。

小原宿の風景
「小原の郷」で休憩 朝市が開かれてた
風鈴がつかの間の涼を感じさせる

郷土資料館が併設されており、峠の疲れと暑さを和らげがてら、見学させてもらいました。

小原宿案内図 右から左へ進む予定
旧相模湖町内の旧甲州街道の遺構

相模湖町は、政令指定都市を目指す相模原市に2006年に編入され、現在は相模原市緑区の一部。
この地区に残る遺構が多く、観光用に整備していることを、改めて実感です。

小原宿 標柱
弁天島までの古道

弁天島は、相模川の中に浮かんだかつての島(現在は川沿いの陸地)。
その分岐の向かいには、堂々とした小原本陣があります。
江戸時代の建造が現存するのは珍しく、神奈川県内の東海道・甲州街道26宿でも唯一とのこと。しかもうれしいことに、無料で見学できました。

小原宿本陣 正面 10:45
入母屋造りの本陣 
説明板
広間
駕籠
控の間・中の間・上の間
大名の厠
勝手
本陣脇にあった「高札」
高札場跡と高札レプリカ
信号機も「小原本陣前」
菊屋 旅籠のひとつ
伊勢屋 一時期脇本陣もつとめた
藤屋 旅籠のひとつ
永楽屋 旅籠のひとつ

小原宿は明治28年の大火にあいました、その後で建てられた古民家が残されています。

マンホール

小原宿と合宿だった与瀬宿までは、2km足らずで、国道20号とは違う脇道をたどるようです。

小仏宿→小原宿
 距離 6.4km
 所要 2時間00分(休憩除く)

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