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COLUMN

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バーズワーズの短い読み物たち。 ◼︎ INTERVIEW / バーズワーズの内部や、バーズワーズのアイテムに関係する外部の人たちへのインタビュー集。 ◼︎ MAGAZINE / イ… もっと読む
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2021年11月の記事一覧

MAGAZINE / 新しいカップがやってきた

[TORI NO KOTOBA] vol.001 / 2020.06 白くなめらかな優しい手触りに細やかな柄で仕上げられたカップが、このたび新しくお目見えすることになりました。 作家の伊藤利江が丁寧に描き上げた鳥と花の線画がカップの周りににぎやかに集い、それぞれに愛嬌を振りまいています。3色のカラーはどの色とも相性が良く、組み合わせにちょっと悩んでしまうかもしれません。実際にスタッフの間でもどれが好みかと聞かれると悩ましいところ。ここは直感を大事に、一番に目に入ったカップを

バーズワーズの工房案内「鳥たちが生まれる場所」

バーズワーズは2009年、陶芸作家の伊藤利江と、夫であるディレクターの富岡正直によって始まりました。大阪の街中にある小さな工房から始まったバーズワーズには、この数年で少しずつスタッフが増えてきました。今回はその工房への訪問と、そこで伊藤利江とともに働く制作スタッフへのインタビューです。 陶芸を始めたきっかけ BIRDS’WORDS(以下 BW):皆さんにお話をうかがっていきますが、まずはそれぞれ陶芸を始めたきっかけをお聞きしたいです。 スタッフ和田さん(以下 和):大学

陶磁器・原型師インタビュー 「見つめる型への想い」

10年以上前、まだBIRDS’ WORDSが出来ていない頃に作家の伊藤が個展の為に作った、ひとつひとつにハンコを陶土に押して作り上げたカップ。そのカップをもっとたくさんの方に触れて、実際に使っていただきたいという想いで、長崎・波佐見の原型師さんに相談させていただいた事から実現しました。今回はPATTERNED CUPを共に作り上げてくださった原型師さんとの対談です。 「量産に耐えうるかどうかという検証も含めて考える」 BIRDS’WORDS(以下 BW):まず初めに、原型

シルクスクリーン職人インタビュー「刷り込まれる職人の心」

伊藤利江のスケッチやコラージュを元に作られた「シルクスクリーン」。それはすべて信頼を置く職人たちによって生み出されています。伊藤の描く手書きの余韻が残るよう熟練の技で版を作り、微細な色の指示にも真摯に対応してくださるベテラン職人さんに、今回はじっくりとお話を聞いてきました。 「昔はメッシュの部分に絹(シルク)を使っていました」 BIRDS’WORDS(以下 BW):知らない方も多いと思うので、まずはシルクスクリーンとはどういうものか教えてください。 職人さん(以下 職)

伊藤利江インタビュー 「鳥と陶芸」

BIRDS’ WORDSの全ての作品を生み出す陶芸作家・伊藤利江。普段はなかなか表に立たない彼女ですが、大阪のアトリエにて作り出す彼女の作品との向き合い方や想い、そして人となりなどを感じていただけるよう、今回はたくさんの問いを投げかけてみました。 「とにかく手を動かして遊ぶ事が多かったように思います。」 BIRDS’WORDS(以下 BW):陶芸を始めたきっかけはいつ頃ですか? 伊藤:高校受験で陶芸がある学校を受験して、そこで陶芸を専攻して以来大学もずっと続けて陶芸をし