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【シカゴでバードウォッチング!】青い鳥2

あれ?上の写真と記事のタイトルが合っていませんね。

上の写真の鳥は、頭がこげ茶、顔半分から胸にかけては薄茶色で、頬に少し濃い目の線があり、翼は薄茶とこげ茶色。嘴は褐色です。御多分に洩れず、これは地味な雌です。鴨の一種で、日本語名は、アカオタテガモ、赤尾立鴨ですが、日本にはいません。

元々この鳥について今の時点で書くつもりは全くありませんでしたが、先週ミシガン州に行った時に間近に見てびっくりしたので、急遽書くことにしました。

では、どうして「青い鳥2」なのか?

下の写真が雄です。黒い帽子に白い頬、赤錆色の体です。そして、なんと「嘴」が空色!「くちばし」が青い鳥なんです。まるでペンキを塗ったかのような明るいブルーですよね?こんな鳥がこの世の中にいるなんて、知らなかった〜〜!遠いところにいるのを肉眼で見てもわかりませんが、双眼鏡で見た時にこのベビーブルーの嘴が目に飛び込んできたら、誰でも声を上げると思います。新しい発見をした喜びを鳥好きの方にシェアしたくて、「青い鳥2」にしました。(笑)

Ruddy Duck のオス     ©Dan Lory

英語名は、Ruddy Duckです。この鳥の雄は、5〜8月の繁殖期に嘴がこの綺麗なブルーになり、この青い嘴で胸を何回も叩いて水面に泡を立てるのが求愛行動だそうです。繁殖期にない雄の嘴は、ただの黒です。雌には、このベビーブルーの嘴がセクシーで強いオスに見えるんでしょうか。聞いてみたいですね。

右が繁殖期のオス、左は繁殖期にないオス     ©Dan Lory

どうして日本語名が「赤尾立鴨」になったかというと、下の写真のようにRuddy Duckは、よく尻尾をピッと立てて泳ぐからだそうです。私だったら、「青嘴鴨、アオクチバシガモ」と命名したかも。(笑)

尾を立てているRuddy Duckのオスとメス     ©Dan Lory

その他の情報としては、11,000年以上前の更新世時代のこの鳥の化石が、オレゴン、カリフォルニア、フロリダ、ヴァージニア、イリノイ州で見つかっているということです。北米では広範囲にわたり昔から生存していたことがわかりますね。最長寿のRuddy Duckは、野生で13年ぐらい生きたそうです。

私の驚きに付き合ってくださって、ありがとうございました。



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