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【シカゴでバードウォッチング!】ちっちゃくてかわゆい!

今の季節にたくさん姿を現す、ちっちゃくてかわゆい鳥たち。

まず、Golden-crowned Kinglet (アメリカキクイタダキ)と、Ruby-crowned Kinglet (ルビーキクイタダキ)。

どちらもエナガのようにとても小さい鳥で、繁殖期にはアメリカの北部からカナダにいますが、秋にこちらの方に南下してきます。

Golden-crowned Kingletは、頭に黄色と黒の王冠をかぶっているみたいで、その下には白い眉斑(びはん)があり、背中はオリーブ色と灰色で、翼はこげ茶と薄い黄色です。興奮すると、頭のてっぺんの黄色い部分が冠羽のように立つんですよ。今、公園を歩いていると、地面や草の上にこの黄色い線の頭を持った小さい鳥がたくさんいますが、動きが速いので目で追うのは大変です。

Golden-crowned Kinglet      ©Dan Lory
興奮しているGolden-crowned Kinglet
ML50087221  by Jacob McGinnis, Macaulay Library

Ruby-crowned Kingletは、春に頭の部分がルビー色になっていますが、秋にはそれがありません。秋の装いを覚えておかないと、白いアイリングがあるので、メジロみたいだけど何の鳥かなと思ってしまいます。このルビー色の部分もGolden-crowned Kingletと同様に、興奮すると立ちます。Ruby-crowned Kingletは、冬の間はもっと南の方に行って過ごすようです。

春の繁殖期のRuby-crowned Kinglet      ©Dan Lory
興奮しているRuby-crowned Kinglet
ML53418081  by Paul Jacyk, Macaulay Library
秋の装いのRuby-crowned Kinglet      ©Dan Lory


次は、Wrenたち。

Wrenは、南北両アメリカ大陸に80種類ぐらいいますので、広く人々に知られている鳥だそうです。

日本のミソサザイの英語名はEurasian Wrenで旧世界の鳥で、新世界であるアメリカ大陸にはいません。

シカゴ近郊で見られるWrenは、五種類で、House WrenMarsh WrenSedge WrenCarolina WrenWinter Wrenです。

WrenたちもKingletと同じようにとても小さいです。どのWrenも全体的に茶色で目立ちませんが、尻尾がキュッと立っているのが目をひきます。(私はまだ修行が足りなくて、遠くからではどのWrenなのか見分けられません・・・。)

House Wren     ©Dan Lory
Marsh Wren     ©Dan Lory
Sedge Wren     ©Dan Lory
Carolina Wren     ©Dan Lory
Winter Wren     ©Dan Lory

そして、それぞれのさえずりがとてもきれいなので、是非、クリックして聞いてみてください。動画の再生ではなく、その下にあるSongやCallsを聞くとわかりやすいです。House WrenMarsh WrenSedge WrenCarolina WrenWinter Wren

Marsh Wrenは虫のような鳴き声ですが、Carolina Wrenは一羽の雄が何十種類もの歌のバリエーションを持っていて、一つの歌を15回ぐらい歌ってから次のメロディーをさえずるそうです。本当にうっとりするような声です。

Wrenの中で私の大のお気に入りは、Winter Wrenです。体も小さく、ピンとした尻尾も短く、こじんまりとまとまっていながら凛とした感じ。そのさえずりも、あんなに小さい体で透き通るように遠くまで聞こえる声。何十種類もの小さい鈴が鳴っているようにいろいろなバリエーションが聞こえます。そして恥ずかしがり屋なのか素早く姿を隠してしまうので、なおさら愛しく感じてしまいます。

いつもこの時期に、愛犬と散歩をしていたお花畑の小径でこの可愛らしくて大好きなWinter Wrenを見ていました。だから、その小径にWinter Wrenがいると、いまだに愛犬のことを思い出して胸がキュンとなってしまいます。

風、雲、日差し、月、星、夕焼け、雨、霧、雪、鳥、花・・・
自然も季節も思い出と結びついている限り、いつまでも心の中に生き続けますね。


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