見出し画像

【シカゴでバードウォッチング!】Baltimore Oriole

ちらっと見ると、キビタキみたい??

でも、嘴から目そして後頭部へ一直線に伸びているオレンジ色の眉斑がなく、真っ黒ですよね。

これは、Baltimore Orioleと言って、日本語名は、ボルチモアムクドリモドキです。アメリカに生息している鳥で、写真の通り、黒と鮮やかなオレンジ色の艶やかな鳥です。雌は、少し地味で薄い黄色のような体にグレーっぽい翼です。この鮮やかな色の鳥は飛んでいるだけでもすぐにBaltimore Orioleだとわかりますし、葉っぱが茂っている樹の中にいても目立つので肉眼で見つけることができます。

オスのBaltimore Oriole     ©Dan Lory
メスのBaltimore Oriole     ©Dan Lory

その上、鳴き声が綺麗でよく通るので、聴力低下ぎみの私の耳でもちゃんとキャッチできます。All About Birdsのこのサイトで聞いてみてください。林の中を歩いていてこの声が聞こえたら、すぐにオレンジ色が目に入ってくるはずです。

天は二物を与えずと言いますが、Baltimore Orioleのように見目麗しく鳴き声も美しいというようにいいことが二物も三物も与えられている場合があるんですよねえ。あ、いけない、いけない。他と比較するのは意味のないことでした・・・。

この鳥は主に雌が、網のように編んだ袋のような巣を作るんです。こんな手の込んだ巣を作る鳥が他にいるでしょうか。あ、鳥には手がないから、嘴だけで作るんです。枝から垂れ下がっている袋状の物を見た時、私は鳥の巣だとは思いませんでしたから、Baltimore Orioleの巣だと言われて本当に驚きました。雌は、この巣の編み方を母親鳥に教えてもらったわけではありませんし、参考書があるわけでもありませんよね。

自然界は不思議(wonder)に溢れている(-ful)から、wonderful!  なんですよね〜。

Baltimore Orioleの巣     ©Dan Lory
https://www.birdsandblooms.com/birding/attracting-birds/bird-nesting/oriole-nests/

そして面白いことに、木の実を食べる他の鳥と違って、Baltimore Orioleは緑の実は食べずに、赤や紫色に完熟している実を好んで食べるそうです。うちの裏庭に晩夏に紫色の実をつける樹があるので、いつかBaltimore Orioleが食べに寄ってくれないかなと密かに願っています。

その上、この鳥は一夫一婦制だそうです。そしてなんと10-12年も生きた個体がいたということです。「小さい野鳥→寿命は短い」とまたまた短絡的に思っていたので、この事実にも驚かされました。What a wonder-ful world!!

本当にいいことしか書けない、姿も鳴き声も麗しい鳥です。この鳥に出会える機会が皆さんに訪れることがあるといいなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?