マガジンのカバー画像

InDesign教室からのお便り

14
個人で運営しているInDesign教室で月イチ配信しているお便りをまとめています。 InDesignで本づくり教室 https://www.street-academy.com/…
運営しているクリエイター

2022年1月の記事一覧

字形パネルのアレコレ

書籍などの出版物をデザインしていると、デザインだけでなく、内容に即した構成を考えたり、少し文字の編集が必要だったり、大なり小なり編集的な作業を行うことが良くあります。 今回は、そんな編集時によく使う機能のひとつ、「字形パネル」のご紹介です。 字形パネルはフォントが持っている「文字の形=字形(じけい)」を編集するためのパネルです。特に字形が多い「和文フォント」を扱うときに重宝します。 例えば漢字の字形を切り替えたり、あるいは、丸囲み数字やカッコ付き数字の他、キーボードで表示

Adobeのアップデートについてお知らせ

10月末に、Adobe製品のバージョンアップがリリースされましたね。 少し前には人気画家・ヒグチユウコさんの描き文字をもとにしたAdobeオリジナル書体、「ヒグミン」がAdobeFontsに追加されたことも話題になりました。 もちろんInDesignもバージョンアップ。 2021年12月現在の最新バージョンは「InDesign 2022」です。 InDesignをご利用中の方は、すでにインストールされているかもしれませんね。 今回のバージョンアップでは、InDesignの

「Nフォント」のちょっと注意したいお話

ちょっと前に、フォントのバージョン「文字セット」について紹介しました。(フォントの種類について、モリサワの記事を参考にリンクします) 日本語のデジタルフォントには、この文字セットに加え「Nフォント」と呼ばれるタイプのフォントがあります。 さてこの「Nフォント」、特に文章の本文で使う時には、少し注意したいことがあるんです。 簡単ですが紹介動画を作りましたのでご覧ください。10分弱くらいの動画です。 またまたモリサワからの引用で恐縮ですが、「Nフォント」についての参考記事と

2021年9月10日、モリサワの一部フォントがAdobe Fonts からの提供終了

Adobe Fonts は、Adobeソフトを契約している方が利用できるフォントサービスです。 契約の範囲内で膨大なフォントを選べるとても便利なサービスですが、まれにサービスを終了するフォントがあるため注意も必要です。 そんなAdobe Fontsですが、この9月10日より、日本の最大手フォントメーカー「モリサワ」の一部フォントが利用できなくなります。 モリサワパスポートをご利用の方も、パスポートに含まれないフォントがありますのでご注意ください。詳細はモリサワのホームページ

「文字セット」から考える本文用の書体選び

突然ですが、ここで質問です。 デザインやレイアウトを考える時、皆さんはフォント=書体をどんな風に選んでいるでしょうか? 明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体など、書体にはいろいろな種類がありますよね。格調の高さや力強さ、かわいらしさや繊細さ……。こうした見た目のデザインや印象で決めることが多いと思います。 もちろん、私もそうしていますし「まずは見た目重視で全然オッケー!」と思っています。 ……なのですが、小説、エッセイ、論文などの「本文書体」を選ぶ時、私はもうひとつ重要視し