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僕はあの「桜」に勝ったことがあります

お世話になります。アルテリーヴォ和歌山の宇都木です!
春本番ですね。かなり暖かくなり暑がりの僕には洋服選びが難しい時期になりました。
ではここで僕の好きな季節ランキングを発表しておきましょう!
1位は秋。誕生日が9月で、暑くも寒くもなく過ごしやすいから。2位が春、3位夏で4位が冬です。
春は秋より暑いし、夏は春より暑いからこの順位。とにかく暑いのが嫌。
じゃあ冬が1位なんじゃないか?と思いますよね。
冬は寒いから着込む。僕は極度の暑がりで汗っかきなので少しでも動くと信じられない暑さに襲われます。
そこそこ走らないとこの電車乗れないかも、いやダッシュだ、でやっと乗れた時の車内の暖房と、「そんなに急ぐくらいなら次の電車でええやん。どうしてもこれに乗りたいならもっと余裕持って家出ろよ。こいつ計画性無いのかな」という目を向けられる恥ずかしさからくるその暑さたるや。。
なので残念ながら冬はビリです。
以上ですが、「誰が興味あんねん」のツッコミは無しでお願いします。


さて、今回は僕の歴史的勝利について。
奈良クラブに所属していたとき、リハビリデイサービスに勤めていました。僕はこの仕事が大好きでした。中でも、送迎の時間はとても楽しかった。

曜日によって送迎メンバーは違い、誰が乗るかで車内の雰囲気が変わるのが面白かった。どんなメンバーであろうと、車内を大いに盛り上げたい。少しでも気分が上向きの状態で、施設に、自宅に送り届けたい。
そして、またうーくん(施設内での僕のあだ名)に送ってもらいたい!と言ってくれる人が増えるように。。
そう思いながら毎日送迎に励んでいました。

そしてある日。桜が満開の頃でした。
80代女性利用者さんを迎えに行き、挨拶をすませ、お互いが座り車を進め、そしていつものように話を振ります。
今日の最初の話題は1択。

宇都木「桜、満開で綺麗ですね!!」
利用者さん「わたし、桜嫌いやねん
宇都木「え!どうしてですか??」
利用者さん「散った花びらが玄関に落ちて、掃除が大変でかなわん。」


桜はいわばスターです。お花見にあれだけの人が集まるのですから。しかしあんなに鮮やかで、咲くのを待ちわびられてて、蕾でも、開花しても、散っても、どんな状態でも人々の心を掴んでいるあの桜を、まさか本気で嫌っている人がいるとは。

その利用者さんと僕はけっこう仲良しで、好かれていたかはわかりませんが、少なくとも嫌われてはいなかった。この瞬間、僕は「桜」に勝ったんです。

勝ったという表現は少し違うかもしれませんが、その利用者さんの中で、僕は桜より上に立った。
桜が僕に負けるということは、僕がキリギリスに負けるようなものです。ある人が、「宇都木嫌いや。キリギリスの方がよっぽどまし」と本気で思ってるということ。


あの桜が嫌われるなら、万人に好かれるなんて到底無理。誰かに嫌われることへの抵抗がほんの少しなくなりました。

それと同時に、嫌われるのが仕方ないんだったら、周りにどう思われているか気にして、おどおどくよくよするより、自分と親しくしてくれる、自分に優しくしてくれる、あの桜よりも僕を好いてくれる利用者さんのような人たちが笑顔になってもらう方法を考えることに時間を使おうと決めたのでした。
読んでいただきありがとうございました!

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