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【今日の気付き 】No.12人生失敗という月謝を払い続ける。

「失敗はみんな自分の未熟不徳のためです。だが、私はこれによって、初めて造林や林業経営の実際を学びとったのですから、生きた学問の月謝と思えば安いものです」

本多静六 私の財産告白より

わたしは、過去に何度も失敗をしてきたけれど、その過ぎた失敗をほぼすべて見てきませんでした。せっかくの学びを月謝だけを払う幽霊会員の如く放棄してきたのです。

幾年か前に事業に失敗し、会社を手放した経験があります。その直前に、失敗の大切さを身に沁みて感じ、失敗談などを起業したい人たちに向けて、わたしのように失敗してほしくない一心で伝えていたことがありました。

ここ最近すっかり失敗の大切さを忘れて悲観ばかりに意識が向かっており、よくない状態でした。先程、本を読んでいてこのことをふと思い出しました。そして、今なお失敗の道まっしぐらですが、これも生きた経験をしながら前に進んでいるんだと気付き少し気持ちが楽に。
「失敗に気付かない」「失敗を活かせない」という「失敗」を経験している段階です。人生そのものを「大きな長い失敗」と考えるなら、その中に「得るものが散らばっている」のではと思いました。いつどんなときにどんな宝に出会えるのか少したのしみになってきました。身長が低くて高い棚の上にある宝が見つけられない日があっても、成長していつかその棚の上が見れるようになるかもしれません。疲れてしゃがんだ目の先にしかない宝もあるかもしれません。どんな状態のときにでも、そのとき見ているものをしっかり感じることを大切にしていきたいと思います。

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