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STORY③

第三回

あれからもう20年以上が経った。

自分は2004年、クラブで活動している生バンドの数珠繋ぎで8時間ライブを止めないイベント「nbsa+×÷」(National Band-School Associates)を立ち上げてアーティスト同士の横のつながりを可視化したり、MySpaceで音楽ストリーミング時代を予見してみたり、Ustreamでライブ配信の可能性を探ったりと、アーティストの才能をサポートする側としてどんなことができるのか、ずっと模索し続けた。(今も)

相変わらずテクニック的なところは上達しないままだが、DJは25年近くライフワークとして続けているし、イベントとの関わりも毎月継続してはいるものの、昔から関わってきたアーティストたちとはイベントなどでちらっと顔を合わせたり、フェスで一方的にこちらがライブを観ることはあっても、椎名くんやEVのメンバーなどに個別の仕事で絡むようなことはほぼなくなりつつあった。

敢えて言うなら自分の大雪の結婚パーティーだが、ここで今回の参加メンバーでいうと椎名くんやタブくん、ROOT SOUL池田憲一さん、みどりん、ネロさん、SWING-Oさんなど大勢のミュージシャンに演奏してもらったのも随分前のことになる。

結婚パーティー①
結婚パーティー②

そしてそのままコロナ禍を迎えてしまった2020年。今考えるとまだまだコロナがど真ん中なタイミングだったのだが、椎名くんのちょうどデビュー20周年にあたる2020.11.8の前日になって今年20周年じゃん!と気づき「周年イベントやりませんか?」と急遽話を持ちかけた。

「20周年イヤー」と考えればまだ時間の猶予はあるということで、すぐに椎名くんとZOOMでガチのアイデア会議をやって、20周年のロゴデザインから始めて、どうせなら物販も作って、オンライン配信も絡めて、過去の作品とかも展示して、映像も撮って昔のスタッフにも手伝ってもらって、、

なんて色々盛り上がって、すぐにハコのブッキング担当の方に電話して2021年の8月6日(椎名くんの誕生日)にモーション・ブルー・ヨコハマを押さえたのだった。

しかし、2021年の夏になっても結局コロナは全く収束せず、イベントそのものも中止となってしまった。(結局MB横浜が閉店したため、実現できていない)

それにしても、20年前くらいのことは比較的容易に思い出せるのに、コロナ禍の記憶はとても薄い。
記憶はやはり人と場所ありきで繋がっていくものなんだなとつくづく思う。

(続く)

「カフェインの女王」アナログリリースまで
残り12日。

第四回はこちら


ありがとうございます涙