マガジンのカバー画像

サッカー部がきらい。

24
独断と偏見でリア充に言いがかりをつける卑屈なエッセイ集。
運営しているクリエイター

#コラム

現代文の入試問題が解けるとはどういうことか?

昨日、朝からたまった原稿をシュババババババっとやっていて、昼過ぎに集中力が切れた。それで…

大滝瓶太
3年前
33

小説を書いていてつらいこと、しあわせなこと

 先月、あたらしい小説を書きはじめた。いまで100枚をちょっと過ぎたところで、たぶんそれな…

大滝瓶太
4年前
79

アンガーマネジメントとしてのTwitter大喜利

 となりの明石市市長がまたカチンとなってどやーッ!と怒ってすみませんってなっていたのだけ…

大滝瓶太
4年前
13

魔法少女としての「ゆず」〜いかにして「ゆず」がぼくのなかで死んだか?

紅白歌合戦で「ゆず」をみた。十代のころ、ぼくにとって音楽といえば「ゆず」がすべてで、高校…

大滝瓶太
4年前
73

Twitterをやめたこと

きょう、夏に書いた短編の改稿を終えた。世に出すあてはなくて、友だち数人に読んでもらうだけ…

大滝瓶太
4年前
123

子育てと親のコンプレックス

子どもが小さい頃合いは、育児はほんとうに「目の前の子ども」を育てるという純粋な行為であっ…

大滝瓶太
4年前
19

おれたちは小説で人生を救われたことがなかった、だけど小説を書き、どうしようもなく書き続けてしまい、小説がなくても生きていけたおれたちが小説を書くことで、いったい小説のなにを知り、触れることができるというのか。

本そのものは不変であって、いっぽう、ひとびとの意見はそれに対する絶望の表現にすぎないって、ねえ、靴子ちゃん、わかるかな、わたしたちが言っていることはどれもこれも絶望の表現でしかないんだよ、わたしたちがなにを言ったとしても、この話のなかでおこったことはなにも変わらないんだよ、この話のなかで彼は死につづけていて、彼女だって死に続けているんだ、そしてこの話をしたわたしはかれと彼女とはべつに生きつづけていて、この話を聞いた靴子ちゃんもまた生きつづけているんだよ ──桜井晴也「愛につい

新卒のとき営業ロープレが下手すぎてマジックミラー号のAVを売りつける練習をした件

「たとえば、アルファヴィルでは涙を流して泣いた人は逮捕されて、公開処刑されるんです」 「…

大滝瓶太
5年前
101

AV鑑賞にはうってつけの日

 ぼくらのなかに早生まれはいなかった。  18歳がどこか意味深いものとして思い出されてしま…

大滝瓶太
6年前
47

美容室をやめて理髪店にいったら妻とケンカになった件

 フリーランスになった最初の年のことだ。  三ヶ月ぶりくらいに髪の毛を切りにいったのだけ…

大滝瓶太
6年前
22

友だちが芥川賞をとった件

新潮で町屋良平『1R1分34秒』が掲載されてすぐに読み、これはぜったいに芥川賞をとると確信し…

大滝瓶太
5年前
204

占いハイブリッド・ババアの説得力

 占いを、どこかで信じている。  そういうぼくがいないでもない。  会社に新卒入社する直前…

大滝瓶太
5年前
20

「作家になる」とはどういうことか?

「小説、書いてみたいんですよ」  飲み屋かなにかでたまたま話すことになったおっちゃんのひ…

大滝瓶太
5年前
47

対岸の子どもたち

 明石海峡大橋の着工は1986年、ぼくが生まれた年で、そしてこの年は淡路島北部出身の政治家・原健三郎が第65代衆議院議長に就任した年でもある。  父の話によれば明石海峡大橋は「ハラケンの法螺話が現実になったもの」らしい。かれは地元に対して「淡路と本州に橋をかける」ということをよく言っていたそうで、これを大真面目に聞く地元民は当初そこまで多くなかったそうだ。島と本州に橋をかけるという着想自体の歴史は長く、実現させようとする運動もそれなりの規模で展開されたと聞くが、田舎特有の保守