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6月のおれのオムニバス

こんばんは、瓶宮です。

最近ふれた映画や本などを書くぞ!
ネタバレを含むかもしれません。すみません。
追記 含んでいました。すみません。


①「ぼくたちの哲学教室」

哲学を教育に組み込んだ男子小学校のドキュメンタリー映画。エルヴィス大好きな明るい校長先生、良い人だな~~と感じます。

哲学を教えるといっても、西洋哲学のプラトンが~みたいな感じというよりかは、哲学対話を通して「自分で考える」力を培っていくような教育をやっています。この学校があるベルファストという地域では、宗教のために紛争が起こっているというような、かなり難しい問題を抱えている場所なんですね(2021年あたりに公開していた映画「ベルファスト」を観たことがあると分かりやすいかもしれない)。思想が暴力の形をとって現れてしまうこの場所で、対話の重要性を説き続けることがいかに大切なことか……。

実際に、一つの問いに対して意見が割れたとしても、それは間違っている!とか言って一つだけの正解にまとめ上げていくのではなく、そういう考え方もあるよね、じゃあそれを踏まえたうえで君はどう考える?みたいな、対話や議論の有用性についてなるほどな~とこちらも考えてしまう映画です。校長以外にも、この学校に務めている先生方がみんな生徒に寄り添っていていいなあと思いました。相手を傷つけてしまった生徒に「どうしてそうしちゃったの?」「今から君がやるべきことは何?」「君は優秀なうちの生徒だ、きっとできるはずだよ」といったようなアフターケアが施されていてすごいなあと感心してしまいます。
めちゃオモロな映画ですが上映館が少ない!(泣)


②「RRR」

二回目を見てしまった。友人に観てほしかったので。

二回目で、話の本筋はそれなりに知っているとはいえ、それでも3時間は長い!!!!しかし、じゃあテメーがカットでもして編集せんかいと言われたら、それは無理。どこにもカットするべきシーンがない。ないからこそ恐ろしく面白い映画こと、RRRですね。

それにしても、総督府爆破シーンは何回観ても「やりすぎやりすぎ!!!」となる。部屋全壊はともかく、建物崩壊て何!?元気があって良いですよね。あの映画を観ると、ちょっと勇気出してあれやってみようってときに心なしか「私の後ろには祖国がついている。案ずるな。やれ」っていう気持ちになってきたりします。

あと、日曜日に観たこともあってか劇場がほぼ満員で、ときどき笑い声が聞こえてくるというアメリカの映画館みたいな体験をしました。So Cool.


③『天使の囀り』

天使の囀り (角川ホラー文庫) | 貴志 祐介, 酒井 和男 |本 | 通販 | Amazon

500ページもある、京極夏彦並に太い本を読みました。

アマゾン調査隊がみんな死んでいく~~!!!なんで~~~!!!!助けて~~~~!!!!!という話。読み進めていくうちに、真相がわかったりわからなかったりして、あんなに分厚い本が意外とスラスラ読めてしまいました。私は二日で読めましたが、頑張れば一日で読める。

この本を薦めてくれた友人がしきりにネタバレ!と連呼するので、あんまりしないようには心がけますが、作品としては、生命倫理のにおいがするなと感じました。利益と医療を天秤にかけたときに……とか、安楽死とか、快さえあれば苦しい世の中でも生きていけるよね!とか。現代では、生命倫理についていくらか考えられてきたのでしょうか。わかりませんが、この当時というか作中では、まだそういったシステムがうまく作られていないようで、うーーーんという感じですね。倫理について考えるのって難しい。きちんと考えようという気持ちはあっても、それを公言することの意味が付随してくる感じが邪魔をしてしまうのかもしれません。


④最近あった私的なこと(スマホ・エンド事件)

5年使っていたスマホが、死んだ。

動きが悪いな~。再起動するか、と電源ボタンを長押ししたら最後、二度と画面がつかなくなった。

こうなると面倒くさいのが、アカウントの変更である。私の条件だと、機種変更をするよりも新規に契約したほうが安くなるので、電話番号やメールアドレスを一新したのであった。そうしたら、私が登録していたすべての情報を変えなければならず、何に登録したっけ?と迷子になりながら、変更を繰り返す。

現行のスマホが使えないので、SIMカードをさらに先代のスマホに移し替えて変更のためのSMSを受け取ったりするのだが、これがまあ動きが遅いわ1分で5%充電が減るわ、もうイライラが止まらない。アンタ、充電してるそばから充電減らすのやめてもらっていいか?

そして、かなり痛手になったのが、2年半続けた日記の紛失である。前からバックアップを取っていれば救出できたのだが、まさか二度とつかなくなるとは微塵も思っていないので、当然データも電子の海に消えたのだった。いや、別になんとも思ってないよ。なんとも……
2年半やってるんだい!の気合を見せられなくなったのが悲しい。でも、煉獄さんがああだったらいいな的なオタクの妄想もぜんぜんあったから、逆になくなって良かったのかもしれないね。煩悩を滅(めつ)。

代わりに、紙の日記を始めた。ポケモンのかわいいリングノートに手書きで文字を書く。意外なことに、スマホと紙のノートでは書くぞという気概に差がある。スマホはデジタルですぐに文字を打てる分、思考がそのまま画面に流れ出る感じだ。本当に感触として、私の脳の外部記憶HDDという感じがする。考えたことを考えた分だけ書き残してよいという自由があり、素直な気持ちが載せやすい。
対して、紙のノートではあらかじめ1ページという約束があるので、書き留めたいことを決めておかないと……という制約感が生まれる。あと、物質で残るから下手なことを書いてはならない。でも、物質で残るからこそ、一日一日を終えるたびにリングノートに厚みが生まれてこれがよい。生が物理的に見える、見えるぞ!


以上が、マイ文化近況です。みなさんはくれぐれもスマホを5年も使わないでください。じゃあね。

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