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映画やドラマやアニメーション

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映画観賞のドラマ、アニメーションの備忘録や感想。ネタバレは書かない感想。
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#読書感想文

「日本沈没2020 」冒険的な野心と、その代償

[Netflix]日本沈没2020(全10話)を、一気に観た。 日本沈没は、SF小説の巨匠、小松左京の原作でこれまで映画化などがされている作品だ。 さまざまなクリエイターが手掛けている「ある種の手垢」のついた作品だけに、湯浅監督のガチなクリエイティビティが試されることになった。 映像美、音楽、構成、作品から醸し出す雰囲気はさすが湯浅監督!と素晴らしく、個人的に絵が大好きなので、安心して楽しみながら観ることができた。 しかし、ストーリーは「フシギ」の一言に尽きた。私は、もとも

ベルギー発、極上のエンタメ!

「太陽が昇ると死ぬ」 これが、ドラマのベースになっている。登場人物はひたすらに太陽から逃れるため、決死の逃避行を繰り広げ、国、人種、宗教、職業、性別、状況、などのあらゆる観念の極限を問われる。 ネタバレをするつもりはない。 このドラマの最大の肝は、「全員が本気の命懸け」というところにある。 切羽詰まった人間の言動や行動が意外な展開を作る。普段なら問題も起こらないような些細な出来事が事件に発展し誰かを死に至らしめる。 常々、ドラマによっては、時にはマヌケの存在が主人公